私が腕立て伏せをして筋肉を鍛えているのは、
ただひたすら豊満なお腹をへっこめるためだ。
筋肉が大きくなれば、消費カロリーが増え脂肪を燃焼させるという理屈だ。
他に理由があるとすれば、年齢による衰えの防止だろう。
要するに、私の筋トレは主に健康面を考えてのものだ。
とはいえ、少々筋肉が付いてくると、他人の筋肉が気になるようになってきた。
人より筋肉の多い人を見ると「ほほうなるほど」などと感心している。
もちろん見栄えの良いのは若い人の筋肉だ。
若い人は、健康よりも何らかの競技のために鍛えていることが多い。
一番筋肉にこだわっているのは、もちろんボディビルダーだろう。
彼らは筋肉の大きさだけでなく、その形にまで気を遣う。
「えっ、こんなところに筋肉あったの?」
って細かい筋肉まで探し出し、なんとかしてそこを鍛えようとする。
だから彼らの筋肉は、大きくて多くて形が複雑だ。
同じようにバーベルを使っても、ウェイトリフティングの選手は考え方がちょっと違う。
彼らはバーベルを持ち上げるための筋肉だけがたくさん欲しい。
だから本来なら、筋肉があれば脂肪が付いていてもいいはずだ。
ただ、体重別という制限があるので脂肪を落としているだけだ。
だからこの競技の人たちはあまり筋肉を見せてはくれない。
体重別制限がない競技の人は筋肉の上にたっぷり脂肪が付いていることが多い。
つまり、体重が重いことがメリットになっている競技だ。
相撲とか、陸上競技の砲丸投げ・ハンマー投げなどの選手たちだ。
きっとすごい筋肉を持っているのだろうが、こちらもあまり見えてはこない。
見せたい人といえばプロレスラーだろう。
戦うパワーのためにも筋肉は必要だが、威嚇という一面もありそうだ。
ただこの業界には、目立たなくてはならない、という個性重視が他競技より厳しい。
なので、腹筋バキバキの人もいれば、どんよりぶよんとした人もいる。
競技によっては、一部分の筋肉だけが極端に発達するパターンがある。
水泳や体操選手の上半身、スケート・自転車選手の足、
吉田沙保里選手のおしりなどだ。
ともかく突出して鍛えられているので、筋肉に興味がない人でも目が行くだろう。
オリンピックが近いので、そういう筋肉を拝める機会も多い。
で、私が思うのは、筋肉が大きい人はお肌もきれいだということだ。
ボディビルダーは艶出しをしているとしても、おできやシミが見当たらない。
皮膚がパンと張っているからか、ピチピチしている。
私はこれは汗をたくさんかくからではないかと考えた。
筋肉を動かして老廃物を輩出し、さらに保湿効果もあるのではないだろうか。
カサカサに乾いている人よりは、汗でもしっとりしている方が潤いとなる。
だから、特に美しいお肌だと思うのは水泳選手だ。
そりゃもう、ずっと潤い通しだ。
乾く暇がないくらいなのだから。
あれ?だとしたら汗はあんまり関係ないのか?
よく考えたら、筋肉が少ない人のお肌を知らないではないか。
それよりも、若いからなのか?
若い選手ばかり見ているからお肌がきれいなだけなのか。
あーもう、この説はなかったことにしてください。

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