最近、本を読んでがっかりさせられることが多くなった。
書店で『驚愕のどんでん返し』なんてポップが付いていると、
それがどんなアイデアなのか知りたくてつい買ってしまうのだが、
読後に「ほう」と思ってもまったく頭に残らず、記憶にない本が多い。
それなら名作と呼ばれる作品を順に読んでいこうと思った。
目安とするのは新潮社が出している『東西ミステリーベスト100』だ。
これは作家や評論家、出版関係の人たちにアンケートを取った、
なかなかに由緒正しいミステリーガイドだ。
これを一位から読んでいけばハズレはないはずだ。
ちなみに数えてみたら、100位までの52作は読んであった。
なのに1位を読んでいない。
それもそのはず、1位はあまりにも有名過ぎて読む気になれなかったのだ。
あの空前の大ブームとなった横溝正史の『獄門島』
ドラマにも映画にもなったから犯人もトリックももちろん知ってしまっている。
でも、買ってきて読んだ。
なかなか面白かった。
だからこそ、なにも知らない状態で読みたかったものだ。
ああ……次は『ドグラマグラ』か…
先日何かで知ったのだが『和楽器バンド』というのがあるらしい。
ちらっとプロモーションビデオを観たが、なんだかカッコイイではないか。
私は民族音楽が好きだ。
フォルクローレ、カントリー、カリブ音楽なんかに凝ったことがある。
日本のものでも三味線、和太鼓、沖縄民謡などのCDを買った。
さっそく『和楽器バンド』を検索してみた。
編成は、ギター、ベース、ドラム、琴、三味線、尺八、和太鼓。
そしてボーカルは詩吟の師匠だというかわいい女の子だ。
ビジュアル的にすばらしい。
YOUTUBEで人気のある映像を観てみた。
気に入ったのでスマホでその曲を買った。
これを覚えて歌ってみたい。
が、もっと詳しく調べてみたら、この人たちが歌っているのは、
ボーカロイドやアニメの歌ばっかりらしい。
私が買った『千本桜』って歌は、あの著名な『初音ミク』の曲だった。
うぬう、これでは恥ずかしくておっさんは歌えないではないか。
ちょっとしたお祝いで、親父に何か贈ることになった。
本人が自転車を欲しがっていたのは知っているが、
「ウォーキングをする公園まで行くのに自転車が欲しい」
なんて理由で杖を突いている老人に自転車は与えられない。
その公園まで歩けばいいではないか。
で、弟と相談の結果DVDプレイヤーを買ってあげることにした。
機械だけでは何も観えないので、昔好きだった西部劇のソフトをつけた。
そういう配線は弟の役目なので、この連休に設置に行ってもらった。
私は畑が忙しいのだ。
土曜日に実家に行ったら「すまんだのう」と礼を言われた。
お昼を食べて仮眠をとって、そろそろ帰ると言ったら親父が、
「お前今日何か用事あるか」と言ってきた。
こんな時は何かをさせようと目論んでいる時だ。
「西部劇でも一本観ていかへんか」
観ない。
お銚子一本みたいに言うな。

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