この『いぢわるこみ箱』に限らず、ブログを読んでいるとよくあるのが、
『○月○日の記事参照』というやつだ。
ほらほら過去にこんなこと書いたことあったでしょ、ってことだ。
その記事を前提に、その後の進展などを書きたい時によく使う。
今回、その逆をお願いしたい。
6月30日の記事『
甘い汁は上が吸う』を忘れてほしい。
私はこの記事で、店の売り出し商品にカキ氷のシロップが入荷したが、
そんなもの売れるはずないじゃないかと怒りをぶちまけた。
これがべらぼうに売れているのだ。
もちろん、店長もこんなもの売れるとは思っていなかった。
とはいえチラシに印刷されている以上、一応店頭に並べないわけにはいかない。
なので上から言われている最低数を仕入れた。
数種類の味があるのだがそのうちいくつかが初日に売り切れ、
その棚には『入荷待ち』の札がずらりと並んだ。
入荷までに予約の電話もいっぱい入ってきた。
シロップをシャワーみたいにかけるオプション品も売れた。
本来のわが社の商品であるカキ氷カップは、紙製も発泡スチロール製もみるみる無くなっていく。
世の中そんなにカキ氷を食べるのか。
同じように売れていったのが、これも私がばかにしたおもちゃたちだ。
七夕の短冊は、毎日のようにインターネットで注文が入り、
何度も追加で入荷をした。
不思議なのは、七夕を過ぎてからもいくつか注文が入ったことだ。
この日本にどれだけ望みを書きたい人が多いのか。
売れ残ったら私が引き取り、飲み屋の女の子のプレゼントにしようと思っていたアヒルちゃん。
これも4つほど売れていった。
4つというけれど、100個入りが4つだ。
あの記事では「30個ぐらい入ってる」と書いたが、これも忘れてほしい。
あと、よく売れているのがおもちゃのくじ引きセットだ。
よく駄菓子屋なんかにある壁掛け式のもので、
およそ80個のおもちゃが大小取り混ぜて一袋になっている。
これも数種類が初日に売り切れた。
その後もひっきりなしに問い合わせがあり、ドカドカ追加注文しているらしい。
2日ほど前、入荷してきたので展示用に私が3つほど天井からぶら下げた。
昼休みが終わるとそのうち2つがもう売れていた。
そんなに世間はおもちゃのくじ引きを必要としているのか。
これは推測なのだが、夏祭りでこんなことをしたいと思った人は、けっこういるのだろう。
ただ、こういうものがどこに売っているのか知らなかったのだと思う。
実際、私たちもこんなものがチラシに掲載されているのを始めて見た。
このチラシを見て、こういうものが手に入る店が初めてあからさまになったのだ。
ただ、これは喜んでいてもいいことなのだろうか。
たとえばこのおもちゃのくじ引き、値段が堂々と掲示されている。
100円で商品80個のくじ引きなら売り上げは8000円だ。
この仕入れ値がばれているということは、
「お前、○○円の利益だな」ってことがみんなに知れ渡ってしまったということだ。
これって、ひょっとしたら業界で内緒にされてきたことなのではないだろうか。
皆に知られないように、子供たちの夢を壊さないように、
この商品を置いている店はちらしを出さなかったのではないか。
だとしたら、クレームは親会社に言ってちょうだい。

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