木曜日、会社帰りにコンビニに寄った。
畑仕事をするには水分が必要だと思ったからだ。
一番安い緑茶と、家で飲むためのノンカロリーのコーラを買った。
「229円です」
なんだと!
その時財布の小銭入れには、629円あった。
しかもそのうちの100円は50円玉が2枚だ。
それをきれいに払って残りはぴったし400円。
うおー、なんて気持ちいい。
日暮れまで草取りをして家に帰った。
あっ、キッチンカウンターの上にあるのは某トンカツ屋の袋ではないか。
ちづるがここに行くときはトンカツかカツサンドを買って来る時だ。
わーい。
とはいってもトンカツがうれしいわけではない。
いや、トンカツはもちろんうれしいのだけれども、
喜びのメインがそれではないというのだ。
もうすぐお小遣いの時期だ。
本当はもうちょっとあとなのだが、
このぐらいになるとちづるが買い物のついでにお金をおろしてくることがある。
今月は雨のせいであまり飲みに行かず、お金があまり減らなかったが、
水曜日に飲みに行っていよいよ手持ちが無くなった。
自分の口座からおろさなければならないかと思いつつ、
そろそろちづるが家計をおろすはずだと目論んでいたのだ。
本来なら休日前にちづるはパンを買いに行く。
しかし、この金曜は雨の予報。
きっとちづるは木曜に買い物に行くと踏んでいた。
これで私がお金をおろす必要はなくなったのだ。
どうだいちづるさん、私のこの段取りは。
そうそう、段取りと言えば、今日コンビニに行ったときにねえ…
まてよ。
私はなんでコンビニに寄ったのだ?
畑に行くのにお茶が欲しかったからだ。
いや違う。
私は会社を出るときにこう考えていた。
冷凍室に先週のパンが残っているからちづるは買い物に行かないかもしれない。
土曜日にはカラオケの会があるから、確実にお金は必要だ。
よし、コンビニに寄ってお金をおろし、ついでにお茶を買って行こう。
そうだ、私はすでに1万円おろしていたのだ。
おろすかおろさないか迷いすぎて、本当がどっちかわからなくなっていたのだ。
これでまたもらったお金を入金に行かなくてはならない。
うわーめんどくさい。
ちづるに、
「真剣に、だいじょうぶ?」
と言われた。

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