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月別アーカイブ  [ 2015年06月 ] 

玉でいてほしい

レバーと言っても肝臓ではない。
機械を作動させるための棒状の…レバーだ。
わかってもらえるだろうか。

「このレバーを下げると幕が下りる」とか、
「うわははは、このレバーを引けば貴様らは一巻の終わりだ」とか、
「ああっ、レバーがっ!」とか、そういうレバーのことだ。

そういえば、昔々のヒーロー活劇『キャプテンウルトラ』では、
手足がラッパ型のバンデル星人の宇宙船にレバーがいくつかあり、
「なんでこんなに自分たちに使いにくいシステムを採用したのか」
と不思議に思ったことがあったなあ。


このレバーというものの先端には“玉”がついている。
おそらく、手で握りやすくするためのものだろう。
たいていはカラフルで、ネジ式になっていて回しているとはずれてしまう。
そういうものが私の使っている機械にも着いていた。

めったに使わない機能なのだが、数か月前に久しぶりに動かした。
するとこの玉が「ペケッ」と割れてしまった。
私のせいではない。
かなり丈夫なものだから、きっと引っ越しの際になんらかの力が加わったのだろう。
そうに違いない。

玉は真っ二つ、ではなく、大中小の三つに分かれた。
一番大きいのはねじ山を見せながらもなんとかレバーの先端にくっついている。
あとの二つを拾って観察してみると、割れ口の外と中の色が違う。
ひびが入っていたか劣化していたのだろう。
あとでくっつけるつもりで引き出しに入れておいた。

先日、掃除中にそのレバーに気が付いた。
先端に付いているのは赤い半玉だ。
「これは回したらねじ山から抜けるだろうか」
と思って回そうとした途端「ペケッ」と割れて落ちた。
玉は四分割されたのだ。

数日後、私は百円ショップで悩んでいた。
「うーんうーん、何かあと三つ買わないと一円玉ができちゃうよう」
そこで機転の利く私は、この玉のことを思い出した。
玉と言っても一円玉のことではなく、レバーの先端に付いていた赤い玉のことだ。
私は接着剤を買った。

割れた面に接着剤をつけ部品同士をくっつける。
百円の接着剤だから接着力が心配だ。
力を入れてぐぐぐと押し付ける。

ペケッ

しまった!
四つの部品をあわてて拾う。
新たに増えた小さい二つの部品はこの際無視だ。
もう一度くっつけて、そこそこの力でぐぐ具と押し付ける。

とりあえずくっついた。
どこかで乾燥させなければ。
そうだ、どうせならレバーの先端に付けて乾燥させればいい。
ネジ山にはめてみよう。

ペケッ

しまった、接着剤にホコリがくっついてしまった。
取れない、だって接着剤だもん。
ともかくこのままでは接着剤が乾いてしまう。
なんか玉に毛が生えた感じになってしまった。

半日ほど乾燥させて、そ~っとレバーの先端に着けてみた。
なんとかネジ山に納まったが、いかにももろそうに見える。
早く誰か触ってくれないかな。





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[ 2015/06/05 06:40 ] ある日の出来事 | TB(0) | CM(10)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
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