fc2ブログ
2015 051234567891011121314151617181920212223242526272829302015 07
月別アーカイブ  [ 2015年06月 ] 

ブラックが町にやってきた

よくない傾向だ。
いつもの居酒屋の近くにラーメン屋がオープンした。
その場所は喫茶店からバーになりうなぎ屋を経てスリランカ料理店だったところだ。

看板を見ると『とん亭』とある。
市内に三店ほどある若者に人気の店だ。
そこが新しいジャンルの店を出したと聞いた。

『宅麺便』と書いてある。
そう、ここは出前とテイクアウトに力を入れている店なのだ。
『伊勢ラーメンブラック』とも書かれている。
どういう意味だかわからないが、黒いラーメンを開発したようだ。

そしてその下に『神琴』とあり『みこと』とふりがなが振ってある。
どうやらこれがここの店名らしい。
ややこしいわ!


私はそこはスルーし、居酒屋に行った。
「あのラーメン屋、オープンしていたねえ」
という話題を出そうと思っていたのだが、最初のビールで忘れてしまった。

が、しばらくすると若いお兄ちゃんが大きな包みを抱えてやってきた。
お客さんかと思っていたら、あのラーメン屋が開店の挨拶に来たのだ。
なぜもっと早く来ない。
すでに酔っぱらっているグループがちょっかいをかけるではないか。

こうなると常連全員がこの話題になる。
看板をじっくり見てきた私が、定休日や営業時間を教えてやる。
『とん亭』が『宅麺便』方式で『伊勢ラーメンブラック』を売る、
『神琴』という店だということも説明してあげた。


「ほな、ちょっと行ってみよか」
ほうら、こうなった。
よくない傾向だと思ったのだ。

麺は太くて縮れているタイプで、確かにスープは黒い。
これはどうやら伊勢うどんを意識しているのではないか。
となると、豚骨たまりラーメンということだろうか。
だが、一緒に行った文句言いのAさんが「なかなかうまい」と言っていた。
ギョーザも小ぶりでニンニクが効いていて、好きなタイプだ。

ノーマルのラーメンが650円。
他に担々麺や油そばタイプの伊勢ラーメンブラックもある。
なんと、チャーハンも黒い。
ミニどんぶりとのセットは880円だ。

居酒屋に戻って報告する。
残っていた常連の何人かが、
「どうする、行ってみる?」
などとざわざわしていたが、私は満足して帰った。


テーブルの上に好物のカレーパンがあった。
ちづるが「お食い」というのでいただいた。
で、ごちそうさまのあと、

「ところで、あのラーメン屋がオープンしたよ」

「なぜそれをカレーパン食うまで言わん!」

よくない傾向だ。





↑消費カロリーは取り戻したのでクリックしてね。






幅があるから
スポンサーサイト



[ 2015/06/03 06:39 ] ある日の出来事 | TB(0) | CM(5)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


    ※はじめてご利用のみなさまへ※
       ★おヒマならこみ箱★
     ★こんなんですがギャラリー★


    ↑いい人はクリックしてね。
    人気ブログランキングへ



月別アーカイブ
ブログ検索
ブロとも申請フォーム