問題が起こった。
とりあえず状況を説明しよう。
我が家の靴脱ぎ場所から玄関ドアまでの距離は徒歩二歩だ。
内側から外に向かって、左側に下駄箱があり、
郵便受けから投かんされた新聞や郵便物は、その下駄箱の上に乗るようになっている。
つまり、新聞を取るためには、玄関に一歩踏み出さなくてはならないのだ。
玄関には、ぞうりが4足ある。
ゾウラーであるワタシのお気に入りが3足と、ご婦人用が1足だ。
新聞を取るとき、私はいつもこのご婦人用の右足側を使って一歩だけ踏み出す。
そしてその右ぞうりは、一歩先に置いてくる。
そうすれば、明日も使えるのだから。
なぜ自分のぞうりを使わないのか。
それは、たいてい私のぞうりはこっちを向いて脱いであるからだ。
こっちを向いたぞうりをあっち向きに履くのはとてもむずかしい。
人間の関節はそんな風にできていないのだ。
時にはちゃんと揃えて向こう向きになっているときもある。
ちづるが揃えるのであろう。
そのとき、なぜかちづるは私のぞうりを玄関の右に寄せて揃える。
だから、新聞に近い左側にあるご婦人用つっかけを利用するようになったのだ。
このご婦人用つっかけが、なんと泥濘によって汚されていた。
それも右足のかかと部分が。
おそらく誰かが土足で踏んだに違いない。
いかにも靴底の模様に汚れているのだ。
これには私も困った。
新聞を取るために、一歩先にあるご婦人用のぞうりめがけて足を延ばすのだが、
あの小さいご婦人用つっかけのかかとを避けて足をおろさなければならないのだ。
的は小さい。
つっかけのつっかけるための多い部分と、かかとの汚れの間、
いわば、土踏まず部分に私のつま先を着地させることが必要になる。
しかもその時にかかとをおろしてはいけない。
かかとが汚れてしまうからだ。
足をおろすだけなら左用を使ってはどうか、という人もいるかもしれない。
しかし、ご婦人用のつっかけは細く小さくかかとが高い。
私は足は、幅広く甲高く寸法大きく土を踏む。
足の乗せ所によっては、すべり台的に足を突っ込んでしまい、
外反母趾が内反父趾になってしまっても困る。
誰が汚したかは問題ではない。
誰が管理する係か、ということだ。
私には新聞を取り込むという役割がある。
しかも、このつかっけはご婦人用ではないか。
このつっかけのかかとをきれいにするのは、だ・れ・の・や・く・め?
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