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月別アーカイブ  [ 2013年03月 ] 

寝床の王様

昨年末にぎっくり腰を起こし、あわや寝たきりか、と思われたうちの親父だが、
おかげさまで、自力でベッドから椅子に移動できるほどに回復してきた。
元々足自体は悪くないので、このままリハビリを続けて、
縄跳びスキップぐらいはできるところまでいってもらいたい。

そんなわけで、私が病院に連れて行くようなことはもうめったにないのだが、
週に一度は買い物に連れて行ってやらねばならない。
土日のどちらかで実家に行き、母をスーパーやら百円ショップやらに乗せていく。


すると、足よりも口が必要以上に動くようになった親父が、
あれやこれやと贅沢を言うようになった。
何が食いたい、あれを買ってこい、これは嫌い、それはイヤ、
おぼっちゃまか。

私が行くとわかっている日は事前によく電話がかかってくる。
「どこそこのスーパーのお惣菜コーナーのレバー串を二本買ってきてくれ」
「トロの寿司を買ってきてくれ」
「うまいスジコを買ってきてくれ」
普段行くスーパーにないものは、私が手土産として持っていくのだ。

じゃあそこで買い物を済ませていけばよさそうなものだが、
結局いつものスーパーも連れて行かなければならない。
母は母で、自分の目で見て買わないと気がすまないのだ。


昨日は、
「来るときに『赤福』買ってきてくれ」
と言ってきた。
なんでワシが観光客に混じって赤福を買わねばならんのだ。

で、8個入りを持っていったら、
「こんなには食べられないからお前も食え」
という。
昨日は二日酔いで気持ち悪かったので何も食べずに出かけ、
最初に口にしたのが赤福という事態になってしまった。


先日はジュースを頼まれた。
オレンジやリンゴみたいに酸っぱくないやつ、という指定だ。
母にはそれがよくわからないので、私がピーチ味とフルーツ牛乳を選んだ。
あれは気に入ったららしくうまそうに飲んでいた、というのでまた買った。

家に帰ると、親父が早速のどが渇いたという。
「この間のピーチとフルーツがあるけどどっちがいい」
と訊ねたら、
「あれはくどい」
じゃあ水を飲め。


そんなわがまま親父が、私の帰りがけにこう言った。
「お前、今度は昼飯を食べていけよ」
あら、どうしたことだろう。
センチメンタルジャーニーか。

「ワシ、カレーうどんが食いたいんやけど、一人前は食い切らんからな」
残飯処理か。







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[ 2013/03/31 08:23 ] 身内のこと | TB(0) | CM(7)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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