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月別アーカイブ  [ 2013年03月 ] 

美しくいただくために

ホームセンターをぶらぶらしていて楽しいのは、
文具、工具、農具、調理器具の四具コーナーだ。
ただし、文具は子供、工具はおっさん、農具は老人がいる率が高い。
なので必然的に、奥様方の多い調理器具のコーナーに行ってしまう。

最近の調理器具の進歩は凄まじい。
プチ発明家たちのマイ特許発表会の様相を呈している。
なんといっても生活と切り離すことのできない道具たちだ。
どんどん新しい知恵と工夫が取り入れられている。


私にも一つアイデアがある。
といっても開発する能力はないので、こんなものがあったらなあ、という程度だ。
それは、調理用ホッチキスだ。
『ホッチキス』は商品名で『ステープラー』というのがホントらしいが、
天ぷら用だと思われたらこまるので『ホッチキス』にしておこう。

文具用と調理用のホッチキスの一番の違いは、針が食べられるかどうかだ。
料理の一部に使用するのだから、素材は食べられなくてはならない。
できれば加熱後は柔らかくなってもらいたい。
では、どういう場面で使うものなのか、開発する人のためにも発表しておこう。

まずは、巻料理たちだ。
ロールキャベツや肉巻きアスパラがほどけてこないように留める。
海苔巻きや春巻きだって、苦手な人はいるだろう。
ギョーザもこれで留めておけば完全分解は免れるはずだ。
巾着餅はもうカンピョウで結ぶ必要がない。

つまり、料理の分解を防ぐための仮止めとして便利だと思うのだ。
小麦粉を濡らして糊のように塗ったり、爪楊枝で止めたりする必要がなくなる。
どうだい、画期的だろう。


次に、剥がれものという使い方もある。
食べているうちに表面が剥離してしまうタイプの料理に使いたい。
まずはトンカツのコロモだ。
カツ丼にすると、てきめんコロモが剥がれてしまう。
これも煮る前に1ホッチキしておけばカツとして食べやすくなるだろう。

焼き魚の皮にも使える。
皮と身を一緒に食べたいと思っても、それを実行するのは至難の業だ。
アジの干物でもブリ照りでも塩ジャケでも、セット食いするならかぶりつくしかない。
ちょっと部分的に留めてあれば、すごく食べやすくなると思う。


そして、実は一番この道具を使いたいのは挟みものだ。
ピンポイントで言うなら、チキンの照り焼きバーガーの向こう側を留めておきたい。
ハンバーガーというのはガブリと食いつくのが醍醐味だ。
ところが、ほとんどのバーガーは一口目で崩壊する。
そのなかでも特筆すべき崩壊っぷりをするのがチキン照り焼きバーガーなのだ。

チキンはそもそも身がデコボコであるうえに、身と皮の滑りがいい。
そこにテラテラしたタレが塗ってあり、野菜とのあいだにはマヨネーズがある。
層を成す形状であるにもかかわらず、その具材どうしの間に摩擦が一切ないのだ。
こんな不安定なものの片側に圧をかけたらどうなるか。
そう、反対側にぶりょーんと飛び出すのは当然だ。

だからこそ向こう側を開かないようにしておく必要がある。
まずはハンバーガーショップで開発し、そのうちに各家庭に広まっていくというストーリーはどうだろう。
世間に浸透するまではハンバーガーショップでリサーチしてもらおう。

「お飲み物はどうされますか。ポテトはいかがですか。ホッチキはいかがなさいますか」








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骨はだいじょうぶ?
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[ 2013/03/18 06:38 ] | TB(0) | CM(3)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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