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月別アーカイブ  [ 2013年03月 ] 

待っているから考える

私は店で待たされるのが大嫌いだ。
だから、飲食店で待っている人がいたら並んだりはしない。
でも、入ってしまったら「やっぱりやーめた」というわけにはいかない。
自分の注文したものが出てくるまでは待たなければならないのだ。

とりあえず、さりげなく店内の状況を探る。
各テーブルのお客さんにロックオン。
ぴぴぴと即座に脳内コンピューターによって分類がされる。

このテーブルはもう注文した品が出て、すでに食べている。
このグループはまだ何を注文しようか決めかねている。
この集団は注文を終えて、品物が出てくるのを待っている。

未注文のグループがいるときは、奴らより先に注文しなくてはならない。
でないと、そのグループより長く待たなければならないからだ。
そして重要なのは注文済みグループだ。
我々のテーブルに料理が出てくるのは、そのグループが全て食事中グループに変わったあとだ。

このグループ比率が私のイライラ度に直結している。
あとあそことあそこに料理が出たら次はウチだな、と段取りができる。
お、この店は思ったより料理の出るのが早いぞ、と思ったらウキウキだ。

その逆もある。
おお、何か出てきたぞ、これはおそらくあそこのテーブル、
なんて思ってたら、すでに食ってるグループにその料理が置かれたりする。
その時の落胆と怒りたるや想像を絶するものだ。
なんでチャーハンまで頼む!今食っとるラーメンだけにしとけや!
と、心の中では憤怒のイカヅチが落雷まくりなのだ。


それでも、飲食店は段取りがしやすい方だ。
なんといっても待ち時間がわかりにくいのは病院だ。
みんなすまして座っているが、その人が何を待っているかは判断ができない。

まず、先に来たから早く診てもらえるとは限らない。
待つことを想定して、診察券だけ先に提出していく人がいるからだ。
そろそろだと思っていて、あとから来たおっさんが先に呼ばれたりするとベストがっかりだ。
あまりのショックで病気になりそうになる。

そうかと思うと、いっぱいいた老人たちがピストン式にはけていく時がある。
彼らはリハビリグループなのだ。
診察なんかはせずに、妙な機械と会話だけを求めて来院しているのだ。
こうやって待合室が一気に空いていくのは見ていて気持ちいい。
病院なのに、草原に来て深呼吸したような気持ちになれる。


女の人が車椅子のおばあさんを連れてきた。
しばらくすると名前を呼ばれて診察室に入っていった。
でてきて再び待合室のソファに座る。
看護婦さんが出てきて、また同じ名前を呼ぶ。
「今度は娘さんのほうねー」

あんたも診てもらうんかい!
薬待ちとちがうんかい!
付き添いやないんかい!


おばさんが窓口で薬をもらって支払いをしていた。
「ありがとうございました」と行って出口に向かうと、
全く離れた場所にいた中学生ぐらいの若者が、読んでた漫画を片付けて一緒に出て行った。

お前はお母ちゃんに付いて来とったんかい!
もうそんな歳とちがうやろ!
漫画読みに来とったんか!
ともかく、セットなら一緒に座っとれや!


ま、そんな私たちも、親父の診察に、母と私とちづるの三人も付いて来てたんだけどね。








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田舎のバスはね
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[ 2013/03/10 08:09 ] 世間話 | TB(0) | CM(11)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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