今週は月曜から金曜までの五日間、徒歩で通勤することができた。
こういうことに慣れてない足は、
「ひょっとして折れてるんじゃないか」
と思うほど痛かったが、ピークは四日目で、金曜にはずいぶん楽になった。
それにしても昨日は暖かかった。
途中で手袋をとり、帽子を脱ぎ、上着も手に持って歩いた。
会社に着いてすぐ、Tシャツ一枚になって涼んだ。
そのTシャツも汗だくだ。
そこですぐに気づくから私は偉い。
去年の夏、着替え用に置いていたTシャツがまだあるはずだ。
私専用のコンテナを見ると、一枚だけ残っていた。
ノースリーブだったけど。
上司Tがやってきて、
「いくらなんでもそんなやつおるか」
と言われた。
日本語的に微妙だが、見ていて寒いからなんか着ろ、ということらしい。
さて、この日は徒歩通勤の一週間の締めということで、
大盤振る舞いでたくさん歩いた。
会社への往路では、上着を脱ぐ少し前に尿意を感じ始めた。
こんなに汗をかいているのにまだほかに水分があるか、と思ったが、
どうやら会社まで我慢するのはキツそうだ。
仕方ないので頭の地図をペラペラめくって、公園のトイレを思い出した。
大幅な遠回りになるがこればっかりは仕方がない。
替えのTシャツはあっても、パンツはないのだ。
おかげでタイムカードは8時29分。
危うく遅刻するところだった。
帰りに歩いた距離は半端ではない。
なぜなら、この日は『春の歌歌いまくり大会』になるであろう日だ。
とりあえず、居酒屋まで歩く。
わーい、っと盛り上がったが、『春の歌大会』になる素振りがない。
まず、妙だったのが、スナックのママがこの居酒屋にいたことだ。
普段なら、昼間仕事に行って、この時間は店の準備をしているはずなのに。
どうしてママがいたか。
私の身代わりになってくれたわけではないだろうが、
ママが足を骨折していた。
それでも店は開くから来てね、と言って送られていった。
どうせ行くなら一緒に連れて行って欲しかったのだが、
「おいこらおまえあたまうすいからもういっぱいのめー」
という酔っぱらいにからまれていたので、別で行くことになってしまったのだ。
「来てね」と言われた上に、私の歌いたい気持ちは抑えきれない。
『春の歌大会』はまた今度として、スナックまで歩いた。
これが家とは逆方向なのだ。
およそ20分の逆戻り。
往復で40分のプラスだ。
普通で片道40分、往復1時間20分の通勤。
朝の遠回りがプラス10分、帰りがプラス40分。
合計2時間10分のウォーキングと、90分の春以外の歌熱唱。
帰り道、誰もいない田んぼ道で「ぎえー」と叫んでみた。

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