私が音楽を聴くのは、通勤中の車の中か、自分の部屋にいる時だ。
せっかく携帯性の良いミュージックプレイヤーを買ったのだから、
いろんなシチュエーションで使えばいいのだが、どうも“ながら”ができない。
草むしりしながら、でも、歩きながら、でもジャマに思えてくる。
なので持ち歩かないようになってしまった。
かろうじて“ながら”ができるのが、ネットをしながら、と、ダイエット運動しながら、だ。
この時も気になるのが音漏れだ。
スピーカーからではなく、私の口から漏れる音楽のことだ。
気がつくと聴いてる歌が鼻歌になっている。
部屋で音楽を聴きながらネットや運動をしていると、
「奇声を発するな」
とちづるに怒られることがある。
これでは恐ろしくて、外でヘッドホンなどつけられない。
何度も言うようだが、今聴いているのは『エレファントカシマシ』というバンドの曲だ。
テンションが高く「イエー」とか「ギャー」とかがよく歌に入るので、
そうなっている私を見られるのは恥ずかしい。
だけどお気に入りなので、車で聴くMDもミューシックプレイヤーも、
マイベストエレファントカシマシがみっちり入っている。
よく飽きないものだと自分でも感心しているのだが、
もうずいぶんこればかり聴いている。
ただ、順番通り聴いていると、この歌が終わると次はこれ、と覚えてしまってつまらない。
そこで『ランダムプレイ』という機能を使っている。
『ランダム』とは『テキトー』って意味かと思っていたが、
広辞苑によると『手当たり次第、無作為』だそうだ。
以前から不思議に思っていたのだが、
機械がどうやって『手当たり次第』や『無作為』をすることができるのだろう。
『機械的に手当たり次第』ってなんだか矛盾しているような気がする。
もっと不思議なのは『手当たり次第』にレベルの差があることだ。
車のMDの手当たり次第と、ミュージックプレイヤーの手当たり次第には明らかに差がある。
例えば、ある曲がかかり、これはあまり聴きたくなかったとしよう。
次の曲にスキップすると、ミュージックプレイヤーでは次の曲がランダムに選ばれる。
ところが、MDでは次の順番の曲になってしまう。
つまり、5曲目を飛ばしたら、必ず6曲目がかかるのだ。
これではちょっと手当たり次第の醍醐味がないではないか。
さらに、ミュージックプレイヤーではかなり公平に手当たり次第されるのだが、
MDの手当たり次第はかなり偏る時がある。
一旦止めると、それまでのことを忘れてしまうらしく、
出勤時に聴いた曲が、帰り道にまたかかることがある。
それで一曲飛ばそうとすると次の順番の曲になるのだ。
先日、ついに二曲連続で同じ曲がかかるという事態に遭遇した。
なるほど、無作為と言うならばそういうこともあって当然だ。
でも、つい声に出して「それはないやろ~」と言ってしまった。
そこんとこは少し作為しろ。
機械なんだから。

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