日曜日に、木の根っこを抜こうとして、クワの柄を折ってしまった。
クワといっても四本グワ。
フォークのように先端がわかれているやつだ。
これが穴を掘ったり埋めたりには一番役立つ。
畑には溝が掘ったまま。
なんとかしなくてはいけない。
会社帰りにホームセンターに行った。
新しいクワを買おうと思ったのだ。
しかし、安いので4000円。
これいいな、と思ったのは6500円もする。
考えてみたら、クワの金属部分には何の問題もない。
折れたのは木材の柄だけだ。
柄は1000円だ。
考えてみたら、と書いたが、ほぼ考えずに柄だけを買った。
選んでいて気がついたのだが、農具の柄にはいろんな形がある。
金属部分の柄を突っ込む穴も、丸、四角、かまぼこ型といろいろだ。
私のはかまぼこ型だったのでそれを選んだ。
家に帰ったらまだ明るい。
よし、今日のうちに柄をつけ替えてしまおう。
と、簡単に考えたのだが、これがとんでもない苦労をした。
クワの先端の取り付け部の説明をしよう。
金属でできたクワの頭には、土を掘り起こすフォーク部の上にかまぼこ型の輪がある。
ここに木の柄を入れる。
このままだと、柄は簡単に抜けてしまうので、反対側からタガネを打ち込む。
ドアストッパーのような薄い金属板だ。
金属の輪の中にみっちり詰まった木に、そのタガネが割り込むことで、
もっとミチミチになって抜けなくなるのだ。
さらに、輪の上側には小さな穴があり、そこから釘を打ち込む。
こうして二重の抜けないシステムになっているのだ。

さて、ここまで抜けないように策を施してあるクワ。
折れた柄が抜けない。
ちょうど頭の付け根で折れたものだから、柄を持つところがない。
これがとても不自由だ。
横から打ち込んだ釘も抜けない。
もちろんタガネも抜けない。
結局、無茶をした。
釘抜きを木の部分に打ち込んで、金槌でガンガン叩いた。
えらいもので、ムチャクチャすればなんとかなるものだ。
柄の折れた部分が抜け、あとは新しい柄をはめればいい。
これが入らない。
金属のかまぼこより、木のかまぼこの方が大きいのだ。
もう削るしかない。
ナタで削ってなんとか穴に納まった。
今度はタガネがなかなか入らない。
大きいカナヅチを出してきてこれも無理やり打ち込む。
そもそもタガネって無理やりなものだが。
なんとか完成したときには日が暮れ、汗をかいていた。
そこにちづるの車が帰ってきた。
「どけ」と言われた。

↑タイトルが思いつかなかったんだけどクリックしてね。
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