休みの翌日というのはいやなものだ。
カラダがまだ休みを覚えている。
たとえその休日がいろんな用事で忙しかったとしても、
休みエッセンスは次の日まで香っている。
体や気持ちが仕事モードに入るには助走が必要だ。
仕事が始まってしばらくはならし運転のようなものだ。
ただ、仕事に入ってから助走が始まるところが、走り幅跳びとは違う。
走り幅跳びでは助走は記録に含まれない。
だから、八時半になってから助走できる『仕事』とはありがたいものなのだ。
もうひとつ、走り幅跳びと違うところが、
助走が勢いをつけるためのものではないところだ。
はっきり言って、イヤイヤ助走だ。
自ら加速することはない。
ともかく砂場まで到達すればいいという気持ちで走っている。
当然、距離なんてどうでもいい。
帰りのタイムカードという着地点さえ過ぎれば、
ジャンプなしで砂場を走り抜けてもかまわないのだ。
このように仕事と走り幅跳びは全然別モノだ。
じゃあ、なぜ走り幅跳びに例えたのだろう。
休みの前日というのはうれしいものだ。
丸一日が全力で休日への助走だ。
しかも、こちらは夕方に向かってものすごく加速する。
スピードを上げ過ぎてファウルになってしまうことがある。
俗に言う二日酔いだ。
昼休みを過ぎたころから休みエッセンスが香ってくる。
こちらの香りはきつい。
なぜなら、休みの翌日は、一晩おいて香ってくるのだが、
休みの前日は、帰りのタイムカードを押した瞬間から休み臭を巻き散らしているのだ。
土日が休みの前日は『ハナキン』などとあがめたてまつられている。
ここが休みのピークだ。
休みに入ってしまうと言うことは、休みの翌日が近づくということなのだ。
日曜のお昼ぐらいになると、仕事エッセンスがプンプン臭って来る。
では、休みと休みの谷間の日はどうだろう。
休み前日のウキウキ度と、休みの翌日のどんより度が相殺されて、
普段一般の出勤日と変わりないテンションなのだろうか。
そうではない。
ハチミツとニガウリをいっしょに食べて無味にはならないように、
休みの谷間は複雑な一日になる。
一日出たらまた休み、と好意的に考えることもできるが、
「三連休にしとけばいいのに」
というのが世間一般の考え方ではないだろうか。
なにしろ、出勤しても助走しない。
砂場と砂場の間を走っても仕方がない。
いっそ長ーい砂場にすれば、砂場としての活用ができるのに、と考える。
なんでまた走り幅跳びを持ってきてしまったのだろう。
日曜と祭日に挟まれた月曜は休みにしてほしい。
それが無理なら、火曜から日曜を休みにしてほしい。
休みと休みに挟まれた日は休み、その方がスムーズでスマートでスヌーズだ。
さて、日曜が葬式で、明日の祭日は墓参り。
今日が休みなら写経でもするのになあ。

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