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月別アーカイブ  [ 2012年03月 ] 

ホットなシースー

O川の奥さんが女子会で寿司を食べに行ったそうだ。
行ったのは志摩半島の先端、N岡の実家のあるところだ。
お土産をもらったO川は驚いた。
全ての寿司に、タコやアナゴに塗るような甘辛いたれが塗ってあり、
ワサビではなくカラシが使ってあったという。

これはN岡に訊いてみなくてはならない。

「カラシは知らんけど、ウチの方はよく“煮切り”を使いますよ」

“煮切り”というのが件のたれだ。
漁師町であるN岡の出身地では、自宅で寿司を作り、この甘いたれを使うのだそうだ。

「そういえば、あんたとこは酢味噌もよく使うよな」

とO川が言った。
なんと、刺身を普通に酢味噌で食べるのだそうだ。
実はO川の出身地もN岡のすぐ近くの漁師町だ。
志摩半島には漁師町が点在しているが、それぞれ風習が違うらしい。


さて、問題はここからだ。
大抵の食べ物に文句を言わないO川だが、ごはんにだけはうるさい。
次の日になると寿司がおいしくなくなるので、夜中だったけど無理して食べたという。
それに対し、N岡がとんでもないことを言い出した。

「焼かないんですか?」

「焼く?」

O川と私がハモッてしまった。
N岡の話によると、大量に寿司を作って残ったら、
翌日、アルミホイルに包んでオーブンで焼き、煮切りを塗って食べるそうだ。
ごはんの表面がカリッとしておいしいという。

このとき私は、表面を炙るってことだと思っていた。
そこでこう訊いた。

「でも、中が冷たいやろ」

「中も暖かくなりますよ」

「・・・そんなことしたら、魚が焼き魚にならんか?」

「なりますよ」

「・・・イカとかクリッとならんか?」

「イカはクリッとなりますよ」

焼き寿司だ。
これは一度検索してみなければならん。

「やらないんですか」

「やるはずがない」

「僕、寿司が残ると、朝がけっこう楽しみですよ」

「・・・」

「てこねずしもチャーハンにしますよ」

志摩地方には、“づけ”のカツオなどを酢飯に混ぜた“てこねずし”という郷土料理があるのだ。

この話はO川も初耳だったらしい。
ものすごく興味津々だ。

「電子レンジはしたことあったけど焼いたことはない。今度やってみよ」

N岡があんまりおいしそうに言うので、なんだか私もやってみたくなってきた。
でも、我が家で寿司が残ることはない。







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揚げ物もあるよ
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[ 2012/03/06 06:25 ] | TB(0) | CM(10)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
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