fc2ブログ
2012 0112345678910111213141516171819202122232425262728292012 03
月別アーカイブ  [ 2012年02月 ] 

知らないことに手を出すな

少し前のことだ。
早い時間にいつもの居酒屋に行くと、お客は誰もいないのに、
女将さん、通称“おかん”とバイトの子が忙しそうにしていた。
聞けば変則の宴会が入っているということだった。

幹事はおかんの旦那さん、通称“おとん”
なにかの打ち上げかお祝いかで、友人二人を招いたらしい。
そのお客さんが飲めない人なので、すき焼きを用意しているという。
もちろんメニューにはない。


「あー、しまった~」
とおかんが声を上げた。
肉の包みを開けたら脂身が入っていなかったのだ。
たぶん、置いてあるのを自分で持ってくるシステムの店だったのだろう。

「サラダ油でいい?」

「いいよいいよ」

ということで肉や野菜がテーブルに運ばれ、コンロに火がつけられた。
おとんがおかんに質問する。

「で、まずどうしたらいい?」

「油をひいて肉を焼くんやけど」

ジュージューという音と、肉の焼けるいい匂いがしてきた。
私はとうふかなんかを食べている。
まったくうらやましい限りだ。

おとんがおかんにまた質問する。

「次どうしたらいい?」

「すき焼きのたれを入れるんやけど」

すき焼きのたれが入ると俄然いい匂いになる。
これはたまらん。
私が次に注文しようと狙っているのはサバだというのに。

おかんがバイトの子に、

「玉子を三つ、持ってってあげて」

と言う。
おかんはもう、他の仕事に取り掛かっていて忙しい。
バイトの子が玉子を持って行くと、おとんが、

「なんやこれ」

おとんは玉子も知らんのかいなと思ったら、
その子、丼に玉子を三つ割って持って行ったのだった。
みんなで大笑いして、その玉子は玉子焼きに使おうということになった。

玉子をカチャカチャとかき混ぜる音が聞こえてきた。
やつらは肉を食っている。
私がサバを注文しようとしたら、おとんがまた質問した。

「次、どうしたらいい?」

「えーと、あとは野菜を入れて~」

お前ら、もうすき焼き食うな。






↑望んでいない草食だけどクリックしてね。






残ったのはとうふ
スポンサーサイト



[ 2012/02/15 06:18 ] | TB(0) | CM(6)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


    ※はじめてご利用のみなさまへ※
       ★おヒマならこみ箱★
     ★こんなんですがギャラリー★


    ↑いい人はクリックしてね。
    人気ブログランキングへ



月別アーカイブ
ブログ検索
ブロとも申請フォーム