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月別アーカイブ  [ 2011年03月 ] 

私は受け継がれる

いつもの居酒屋に入ると、私が一番乗りだった。
女将さんと話しているとAさん来店。
この人と私は初対面だが、客が二人だけなのですぐ打ち解けた。
どちらもオヤジギャガ―だったのだ。

そこへBさん登場。
この人とは店で何度も会っている。
Aさんとも顔見知りらしい。
私はこの人ほど目の細い人を知らない。

Cさんがやってきた。
この人はときどき私を歌いに連れていく人だ。
すぐにDさんも来た。
CさんとDさんは仕事仲間だ。

全部で五人になった。
私とAさん以外はみな顔見知りだ。
なんだかんだで五人でワイワイやっていた。


まず、Aさんが帰った。
次にCさんが帰った。
Cさんはこの店の常連で唯一、私のことを『シュレック』と呼ぶ。
どうしても私を緑色扱いしたいようだ。

このCさんが帰った後、バイトの女の子が私のことを、
『シュレックさん』
と呼び始めた。
私は受け継がれた。


この日、私は細かいのが1700円しかなかった。
小さな店なので早い客が万札を出すとお釣りが困るだろうと思ったが、
会社で両替するのを忘れてた。
1700円で足りるといいけど。

そんなこと思っていたら、Dさんが帰るとき、なぜか私の分まで払ってくれた。
パチンコで勝ったのだろうか。
ともかくありがとうございます。

で、私も帰ろうとしたら、Bさんが、
「もう一杯つきあいな」
と言って、お酒とおつまみをおごってくれた。
私は受け継がれた。


結局、Bさんといっしょに店を出て、途中までいっしょに歩いた。
わかれ道の信号で、それじゃあと挨拶をしていると、
そばにある回転寿司店からAさんが出てきた。
なんと、帰る方向は私と同じ。
その信号からはAさんと話しながら帰った。
私は受け継がれた。


家に着くと、あまりに遅いとちづるが怒っていた。







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彼はしまじといいます
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[ 2011/03/09 05:55 ] ある日の出来事 | TB(0) | CM(6)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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