今年は暖かかったので気がつかなかったけど、もうすぐ正月だ。
なんてのんきな事を一般人が言っている今日この頃、
受験生の切羽はメリメリと詰まってきている。
もちろん、彼らのまわりの家族や友人もピリピリしている。
言ってはならない忌み言葉があるからだ。
「落ちる」
「すべる」
「散る」
普段使っている言葉の中に、使用禁止の動詞が現れるわけだ。
まるで言葉ゲームみたいなものだが、しくじったときの罰はきつい。
「気まずい空気」と「罪悪感」だ。
いっそハリセンや巨大風船の方がさっぱりする。
どうしてこんな状況が生まれたのか。
どこの誰が言い始めたのか知らないが、
「合格できなかった」ことを「落ちる」や「すべる」にしたからだ。
これはおかしいのではないか。
「合格した」場合は「受かる」だ。
なぜその反対語が「落ちる」「すべる」なのだ。
ニューなんとかという人が発見したらしいが、
この地球には万有引力という、物を落とすための力が働いている。
また、摩擦という現象が人を滑らせるバランスであちこちにひそんでいる。
落ちたりすべったりは簡単のその辺で起こることだ。
どうして、こんなよく使う言葉を「不合格」の場合に当てたのだ。
ウチの母は、水を切ることを方言で「したんだる」という。
おそらく原型は「したむ」だろう。
ほかの人が使っているのは聞いたことがない。
弟の友人は大雨に濡れたとき「どんばれた」といったそうだ。
「どんばれる」これもほかで聞いたことのない動詞だ。
不合格になることを「したむ」や「どんばれる」ということにすれば、
受験生の周りの人が口にしてしまう心配がない。
のびのびと会話ができるはずだ。
受験生もテンションが下がる確率が減る。
ただ、これだとウチの母や弟の友人が誰かにショックを与える可能性がある。
いっそ、新しい動詞を作ればいいのだ。
たとえば、
え~と、え~と、
う~ん、う~ん、
「ちづる」というのは・・・
ぐきゃ!

↑縁起悪いけどクリックしてね。
スポンサーサイト