とりあえず、ほとんどの部品が大きめにできている私、
しかも、体にフィットするタイプのモノが嫌いで、
ゆるゆる系の服装が好きだ。
とはいえ、体に合っていないとなにかと困る。
ウエストが太過ぎたらズボンはストンと落ちてしまうし、
帽子が大きいと、自転車に乗るたびに飛んでいってしまう。
靴が脱げるのも困るし、自転車をまたいで足が届かないのも恥ずかしい。
サイズというのは重要だ。
身につけるもので、サイズに最も寛容なのが靴下ではないだろうか。
実際のところ、幅広甲高扁平巻爪骨太くるぶしカサカサ足を持つ私でも、
大人用であれば大抵の靴下がはけないことはない、と思っている。
なぜなら、靴下の一番の魅力は伸縮性にあるからだ。
売り場でのサイズ表示もアバウトだ。
「25~27センチ」などと記されている。
これが靴だったら「おのれはアホか」と怒鳴られるとこだ。
ところが、このよく言えば心の広い、
悪く言えば大雑把な靴下界に大きな変化が訪れている。
と、偉そうに言ってみたものの、アレはなんと呼ぶのだろう。
あの足首部分が短い靴下のことだ。
ともかく暑がりの私、今はすべてあの短いタイプの靴下だ。
普通のつま先のも、五本指タイプのもはいている。
これがどうも統一されていないようだ。
というか、わざわざいろいろ作っているように思える。
私が持っている中でも、
①くるぶしが隠れるタイプ、
②アキレス腱がかゆくなるタイプ、
③靴の中で脱げてくるタイプ、
④靴下の役目を果たさないタイプ
の4種類がある。
これに関しては一切の表示がない。
靴下は大抵ムキダシで売っているので、見て判断しろということだろうか。
基準はなくていいのだろうか。
私は、基準は脱ぎ快感で決めるべきだと思う。
この暑い時期、家に帰って靴下を脱ぐのはヨロコビの行事である。
脳内にナニカミンがあふれてくる。
この感覚を重要視したいのだ。
ただ、悩ましいのは最上級のヨロコビがどっちかわからないことだ。
もっとも長い靴下、この場合、冬用と形の変わらない足首までたっぷりあるタイプは、
もちろん脱げば気持ちいい。
長時間覆われてムレムレだった範囲が大きいので、
脱いだ時の爽快感は最高だ。
これに対し、もっとも短い靴下はどうだろう。
つま先も指が隠れる程度で、かかとは半ケツ状態。
輪ゴムを飛ばすときのように、ちょっと引っかかっているだけだ。
すでに半分脱いでいるような感覚になる。
これを脱ぐときのヨロコビは、中途半端感の払拭だ。
歯にはさまっている何かや、靴の中でころころしている何かがなくなる快感。
この快感は侮れないものがある。
なのでイオンはこういうデータを的確に表示して、
靴下の売上アップに貢献してもらいたい。
ま、そんな表示があったら買わんが。

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