最近、めっきりマンガを読まなくなった私なのだが、
先日、ある本を探して久しぶりにマンガ売り場に足を踏み入れた。
ぬかるみにうっかり足を突っ込んでしまったら、
勢いでどぷどぷはまりこんでいきたい少年の心を持っているので、
マンガ売り場でも、どっぷりはまりこんでいた。
ふと、興味を持ったのが『ぬらりひょんの孫』というマンガだ。
幼いころから、怪獣、怪人、宇宙人、魔獣、モンスター、などが大好きだった私。
当然妖怪にも造詣が深い。
初めてぬらりひょんと出会ったのは小学生の早いうちだ。
ぬらりひょん
なんて変な名前だろう。
初めて見たときはそう思った。
しかし、いまやぬらりひょんは市民権を得てしまったようだ。
全年齢層の知名度でいえば『サモエド』や『関ジャニ∞』より上なのではないだろうか。
とりあえず『ぬらりひょんの孫』のお試し版を読んでみた。
妖怪の総大将であるぬらりひょんの孫が活躍する話らしい。
私は書店で立ち読みしている本に向かって、
「ちょっとまて」
と言った。
ぬらりひょんとは、引っ越しなどで忙しい家にニコニコと現れ、
ジャマだから放り出そうとしても、ぬらりぬらりと捕まらず、
余計に仕事がはかどらないという、愉快犯的妖怪だ。
それが、妖怪の総大将などという扱いになったのは、
ここ最近のアニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」での設定だ。
この段階で苦々しく思ってはいたのだが、
お子様向けアニメに意見をするのも大人げないと思い、
これまで目をつぶってきたのだ。
それがどうだ。
まったく無関係な作品上でまで、当然のような設定で使われている。
これはなに?
「ぬらりひょん、実は悪モノだった!」
という都市伝説?
鬼太郎のぬらりひょんを見てもらいたい。
子供に分かりやすい勧善懲悪アニメの悪役らしく、
見るからに憎々しい造形だ。
なんだかゴツゴツしている。
もはや「ぬらり」でも「ひょん」でもない。
そもそもにこやかなおじいさんの姿だったはずなのに、
知名度が上がり、組織の頂点に立ったとたん、
とげとげしく、欲の深い本性を見せたようで不愉快だ。
政治家か!
こんなたとえをしてしまったところで、
最近はやりの謎かけをしてみよう。
「ぬらりひょん」とかけて「回収されたアルミ缶」と解く。
そのこころは?
『妖怪(溶解)の大将(対象)でしょう。』
おそまつ。

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