今、ウチの畑はちょっとさびしい。
夏野菜の苗はまだ小さいので植え付けてないし、
畝作りができてないので、直播きのモノもまだだ。
ニンニクとラッキョの収穫はもうちょっと先だし、
ソラマメもまだ小さい。
なので、今採れるのはスナックエンドウだけだ。
この収穫の谷間にスナックエンドウの存在はありがたい。
筋だけ取って、茹でてしまえば、肥えていても薄っぺらくてもおいしく食べられる。
茹で立てをマヨネーズで食べ、残ったらバター炒めや卵とじにするのがウチの定番だ。
なにがいいって、サヤごと食べられることだ。
豆を取り出す手間がいらず、食べられる量が多くて出るゴミが少ない。
最近、デコポンというミカンがあることを知った。
夏ミカンのようにごつい奴だが、
外側の分厚い皮を取ると、中のコブクロはそのまま食べられる。
「食べられる」とはいっても、けっこう口に残るんじゃないか、
と思っていたのだが、これがすんなり食べられた。
少々値段はお高いが、すごいぞ日本の品種改良技術。
この次は、リンゴみたいに丸ごとかぶりつける夏ミカンを作ってもらいたい。
皮もいやだが『殻』はもっといやだ。
エビの生臭さ、カニのめんどくささ、貝の丈夫さ。
だから「小エビの唐揚げ」を初めて食べたときのうれしかったこと。
あの殻をむかなくていい、
それどころか、殻自体が香ばしくておいしい。
食べられなかった部分が食べられるといのは本当にありがたいことだ。
サヤ、カワ、カラが、これからもどんどん食べられるようになってほしい。
で、ひとつ言いたいことがある。
『パスタになぜ貝をカラごといれる?』
確実に食べられないだろう。
めんどくさいだろう。
ジャマだろう。
アレはガレキが入っているのと一緒だ。
百歩譲って、アサリは許してやろう。
『ボンゴレ』という名称のパスタのやり方の一つとして、
カラごと入れているのだと理解してやろう。
許せんのはムール貝だ。
ムール貝がパスタに入っているときは、
たいていが『ムール貝と○○のパスタ』という呼び名だ。
料理名ではなく、アレとコレが入っていると言っているだけだ。
つまりなんでもいいわけだ。
「しるこサンドとはちみつレモンのパスタ」でも、
「オブラートとプロテインのパスタ」でも成立する。
このように、なんでもOKのはずなのに、なぜ食べられないモノをチョイスする。
ムール貝のカラは食べ物ではない。
たとえば「ソラマメとラッカセイのパスタ」があったとして、
ソラマメのサヤや落花生のカラを入れたりしないだろう。
料理人はもっと考えろ。
もっとも、ムール貝の入ったパスタなんて食べたことないのだが。

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