こんな私だが、今の時期はパジャマを着て寝ている。
私の希望や好みとは全く関係なく、ちづるが買ってきたものだ。
パジャマに希望や好みなんかないので、よく見てみたこともなかった。
第一パジャマは紺色だ。
全面に柄があるが、点の集まったひし形みたいなもので、意味はなさそうだ。
生地はやや厚めなので、そろそろ暑苦しい。
ブルー地の第二パジャマの柄は、なんとスヌーピー。
知らない人に説明するなら、ファンシーなイヌってとこだろうか。
イヌの夢を見るとケンカする、とむかし母親に言われていたが、
なにか影響がないか心配だ。
第三パジャマは黄緑だ。
よく見てみると、ツタ状につながった葉っぱの柄だ。
これがまた驚くほど私に似合わない。
「買った私がいうのもなんだが、本当に似合わない」
とちづるに言われた。
ひょっとして、もらいものなのかと思っていたのだが、ちづるのチョイスだった。
なぜこんなのを?と思って聞くと、
「安かったから」
気に入らない理由はそれだけではない。
サイズがちょっと小さいのだ。
「安かったから」
まあ、どんな色柄だろうが似合っていなかろうが、
人の目に触れるようなものではないのでかまわない。
のだが、緊張の瞬間が週に一二度訪れる。
天気の良い休日はリビングの掃き出しのシャッターを開ける。
このとき、お向かいの奥さんが雨戸をあけるタイミングと一致したり、
前の道をご近所の奥さんが通ってたりするとパジャマ姿を見られてしまう。
このときの恥ずかし度がパジャマにつけられた順位だ。
第一パジャマなら問題ない。
近くでじっくり観察されても、一般的なおっさんが着るパジャマだ。
第二パジャマのスヌーピーは恥ずかしい。
でも、これは相手との距離、相手の視力によって違う。
普通の状態なら、青地に白い柄、ぐらいにしか見えないだろう。
悪くても、何かのキャラクターかな?ぐらいだと思う。
これがスヌーピーだとわかるほど凝視する人だったとしたら、
それはおそらく私のファンに違いない。
第三のパジャマは恥ずかしい。
一瞬、一目、ちら、と見ただけで、色が似合わないのがわかる。
しかもサイズが小さい。
こんな恥ずかしい姿は外界にはさらせない。
だったら、着替えてからシャッターを開けろという人もいるだろう。
いやだ。
朝日を採りいれてパジャマのまま朝食、がウチのリズムなのだ。
しかしまあ、パジャマの時期ももう終わりだ。
暖かくなってきたら、長袖長ズボンでは寝ていられない。
夏場はトランクスにランニングだ。
この格好でシャッターを開けるとき、
緊張と期待で胸はドキドキワクワクなのだ。

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