人間の五感で頼りになるのは、やはり視覚と触覚ではなかろうか。
まず舐めるとか、まず嗅ぐというのは人間としてちょっと問題があるように思う。
味、匂い、音というのはその事象の一要素に過ぎない。
全体を知るには「見る」と「触る」が重要だ。
通常は見て認知し、触って確認する。
しかし、そこに存在することがわかっていながら見えないという場合がある。
そんな時、人は手を伸ばして触れようとする。
たとえば、何かが空中に浮いていたとしよう。
そんななはずはないと、手を伸ばし、
透明なガラスがあったり、エアーが吹き出てたりしているのを触覚で感じる。
ここで疑問が解消されるのだ。
ただ「見えない」には「透明」以外のパターンがある。
高速でうごいている、というやつだ。
子供のころ、ゴム動力のプロペラ飛行機が流行った。
割り箸にプロペラと主翼、尾翼を付けただけのものだ。
プロペラを手で回すと輪ゴムがねじれ、手を離すとプロペラが回る。
勢いよく回っているところへ指を入れると、
ペチッと当たって、
「いてっ」と思って、
でも、ああプロペラあったんだなあ、
と安心したものだ。
それがもうちょっと強力になったものが扇風機だ。
これを指でとめるのは結構勇気がいった。
なにしろ相手のエネルギーは電気だ。
それでも思い切って手を入れると、
痛いながらも、扇風機を止めることはできた。
で、ああ扇風機のプロペラはやっぱりあった、とわかるのだ。
弟には「お前にはまだ危ないからやるな」などと言っていた。
さて、

これは草刈り機だ。
今までのがサビサビになってしまったので新しいのに変えた。
黒くてギザギザしたものが見えているがこれが刃だ。
ただはまっているだけのものなのだが、
本体が回転を始めると遠心力でこの刃が飛び出し、草を刈るのだ。
固定されていないため、硬いものに当たると跳ね返され、本体にダメージを与えない。
また、この黒い刃はプラスティック製で、減ればこれだけ交換できる。
どのぐらい使えるかわからないが、かなり経済的ではある。
ただ、この刃は回転している時だけ飛び出している。
それが私の目には見えない。
はたして本当に飛び出しているのだろうか。
草が切れるのだから刃が出ているのは間違いないのだが、
高速すぎて人の目には見えない。
あ~、試したい。
誰かで。

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