ちょっと古い話で恐縮なのだが、
アイスランドの火山が噴火して、ヨーロッパを中心に飛行機の欠航が相次いだ。
その時はニュースを聞いて「へえ」と思っていた。
その後、火山活動は沈静化に向かい、また飛行機は飛ぶようになった。
この数日間で欠航になった飛行機は、十万便を超えるそうだ。
十万!
あの、なんで飛んでいるのかわからない飛行機が!
ヨーロッパだけで!
ほんの数日で!
十万!
いったい世の中、どんだけの飛行機が飛んでいるのだ。
一機飛ばすだけでも並大抵のことではない。
整備やら給油やら積み込みやら切符切りやら、
大変な労力を使っている。
電車やバスと違って待ち時間もすごく長い。
にもかかわらず十万!
また、飛行機って赤とんぼみたいにやみくもに飛んでいるわけではない。
たくさんの人を乗せているのだ。
いったいどれだけの人間が今現在も浮ついた状態でいるのだろう。
飛行機というのはご近所に行くのには向いてない。
大抵の乗客は遠方に行く。
いったい世の中、どんな大勢の人が遠方に用事があるのだ。
向こうとこちらで用事を交換した方が効率的なのではないか。
遠方に行くと着替えもたくさんいる。
必然的に荷物が増える。
トータルの重量が増える。
余計な力が必要になる。
いったいどれだけ余分に燃料を焚いているのだ!
これだけたいへんな飛行機飛ばし。
関わっている人の数も多い。
乗組員である操縦士やスチュワーデス・・・
おっと、今は呼称が変わって、たしか~~~
そう「過敏なペンダント」とかいうのだ。
のほかにも、管制官や技術者、誘導係、運搬係などすごい人数だ。
あるお笑い芸人の実家が町工場で、
機内で荷物を出し入れするときに使う折り畳みの台があるのだが、
それを組み立てたときに固定するバネを作っているのだそうだ。
いったい世の中、どれだけ多くの人間が飛行機に関わっているのだろう。
以前、世界中を飛んでいる飛行機を表示しているレーダー、
というのをニュース番組で紹介していた。
飛行機を表す光の数は半端ではなかった。
まるでホタルイカ漁の網の中みたいだ。
まさに、今も世界中の空には飛行機がうようよ飛んでいるのだ。
ひょっとして、これがうっとうしくて地球が噴火したんじゃないだろうか。
私なら、キーッてなってるに違いないもの。

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