まったく何が良かったのかわからないのだが、
今シーズンはレタスの出来がやたらいい。

偶然、土の塩梅がよかったのか、
偶然、植え付けのタイミングがぴったりだったのか、
偶然、気候がお気に入りだったのか。
ともかく私の意図しない出来具合だ。
いつもなら、大きく育たなかったり、巻かなかったりで、
サニーレタスやサンチュが我が家のサラダの主になっていた。
なのに今年はすでに今日で三日、毎日一個ずつ食べている。
まだ巻ききっていないのだが、
採り遅れて苦くしてしまった経験が豊富なので、早くから消費しているのだ。
しかも、うまい。
レタスなんて作っても買ってもいっしょだと思っていたが、
全然ちがった。
今週、人生で一番うまいレタスを食べている。
さて、畑の敵トップ3といえば、草、虫、鳥だが、
レタスはこの敵にめっぽう強い。
草まみれになっても平気で育っているし、
鳥も虫もあまりレタスを好まない。
だから育ってくれさえすれば、手間の要らない楽な野菜だ。
だったら、おすそ分けしたらどうか、と思う人もいるだろう。
しかし、レタスはおすそ分けには向かない野菜なのだ。
その理由トップ3は、形、もろさ、虫だ。
これは私の推測だが、高原野菜のレタスは暖地で作ると形が悪いのではないか。
なんだかこっちり巻かずに、背伸びをしている感じだ。
これから巻いてくるのか、作り方が悪いのかはわからないが、
売っているのとは形が違う。
この形の相違は、差し上げるのに気が引ける。
そしてレタスはもろい。
特に巻きが悪いと、空間が多くて壊れやすい。
折れたり砕けたりしたところは茶色くなって見た目が悪い。
で、先ほど虫が好まないと言ったばかりだが、レタスには虫がいる。
『食』として虫に利用はされないが『衣』や『住』で利用されている。
ナメクジやダンゴムシが日陰として利用するのだ。
しかも、洗ったり、葉をかき分けたりすると壊れる。
中から虫が出てくるというのは、主婦には嫌われるのではなかろうか。
そんな理由で、毎日私たち夫婦でシャリシャリ消費しているのだ。
さて、“私の”畑の敵トップ4といえば、草、虫、鳥、上司Tだ。
上司はレタスを作っていない。
苗を分けてあげようか、と勧めたが、上手にできた試しがないと言って断られた。
でも、レタスが嫌いなわけではない。
レタスが豊作だと言ったら「くれ」というに決まっている。
だったらおすそ分けしてやったらどうか、と思う人もいるだろう。
しかし、上司はおすそ分けに向かない人間なのだ。
これは私の推測・・・というより経験なのだが、
私があげたレタスを上司が気に入った場合、次に言うであろうセリフのトップ4はこれだ。
「もっとくれ」
「誰それにやる分をくれ」
「勝手に採っていっていいか」
「いくつ残しておいたらいい?」
だから、上司には、
「今年のレタスはナメクジだらけ」
と言ってある。
そんな理由で、毎日私たち夫婦でシャリシャリ消費しているのだ。

↑見てないだろうけど、上司もクリックしてね