今日は車の点検で、ダイハツへ行った。
待っているわけにもいかないので、
車を預けて、ちづるの車でお出かけした。
そちら方面はめったに行かないので、
様子の変わりっぷりには驚いた。
新しい店ができてたり、また逆になくなってたり、
なにがあったか思い出せないところが空き地になってたり。
最近は開店閉店のペースが早まっているようだ。
昔、こんな田舎に珍しい『なんとか』というパソコンの専門店があった。
有名なチェーン店らしいが、名前が思い出せない。
そこの経営陣は判断が迅速らしく、
すぐに閉めてしまった。
買い手がつかないのか、そこは長く放置されていたのだが、
今日通ったら『業務スーパー』になっていた。
こういう店にはそそられる。
業務用って大きいだけではなく、おいしいような気がしてしまう。
一般のお店にはおいてないんだよー、
という感じが、限定品にも似た魅力を感じさせるのだ。
よくいく居酒屋は湯豆腐が名物で、みんな一味唐辛子をかけて食べる。
普通の家庭用のトウガラシの小瓶があちこちに置いてあるのだが、
先日私は見てしまった。
店の大将が、残り少なくなったビンのふたを開け、
大きな袋から唐辛子を入れているのを。
大量のトウガラシというのは迫力がある。
あちらの方が辛いような気がする。
だって業務用だもん。
若いころよく通った食堂では、定食のキャベツにどっさりマヨネーズをかけてくれた。
このマヨネーズが、家庭用のものより白かった。
しかも、粒子も粗いように見えた。
マヨネーズよりにゅる度が低く、
ホイップクリームみたいにパソッとした感じがあった。
これがまた、どえらい大きさのチューブだった。
あこがれのあまりスーパーに探しに行ったが、見つけることは出来なかった。
やはり業務用だったのか。
最近は業務用のモノにお目にかかる機会が多くなったように感じる。
問屋的なスーパーや酒屋が増えて、ふつうに買えるようになった。
巨大な缶入りのカレーや、冷凍された大袋の肉だんご、
何度買ってしまいそうになったことか。
業務用といえば食品ばかりではない。
実はひとつとても気になっていた道具があった。
床屋さんがヒゲを剃るときに使う、泡立てようのカップだ。
コーヒーカップみたいな取っ手がついていて、
白くて陶器製で四角いアレだ。
私の観察では、中が二部屋にわかれていた。
その二部屋をどう使い分けているのかは知らないが、
アレでパシパシと泡を立てて、毛の多い道具で客に塗る。
理由なんか特にないが、アレにとてもあこがれた。
ずいぶん経って、アレを売っているのを見つけた。
確か名古屋の東急ハンズだと思う。
『紳士の身だしなみ』みたいなコーナーのガラスケースに陳列されていた。
「ああっ、アレだ!」
名前も知らないのに、私はガラスケースにへばりついた。
結構なお値段が正札に書かれていた。
私は、パソコン専門チェーン店の経営陣より素早い判断を下した。
使い道がない、と。
なのでもちろん買ってないし、その時見たはずの『アレ』の名前も覚えていない。

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