fc2ブログ
2009 02123456789101112131415161718192021222324252627282930312009 04
月別アーカイブ  [ 2009年03月 ] 

広がらない話

パンツ一丁になる。
体重を測る。
パンツを脱ぐ。
掛けてある足拭きマットを敷く。
浴室に入る。
これが私が風呂に入るときの手順だ。

最近、足拭きマットが新しくなった。
サイズが一回り大きくなり、
裏がゴム製の滑り止めになっている。
以前の、ただの厚手の布タイプからみると大きな進歩だ。

ところが、進歩ってやつはよいことばかりとは限らない。
副作用ともいうべき不便さが肩組んで歩いてきたりする。

パンツを脱いで、足拭きマットを敷く時は片手だ。
右手がマットを持つと同時に、左手はドアを開けようとしている。
人間、全裸のときは何でもサッサとやってしまいたいものだ。

なのにこの進歩マット、全裸の私をサッサとさせない。
大きくなったうえに裏がゴムなので、片手で持つとびらんびらんしている。
こいつをうまいタイミングでパッと床に広げる、
つもりでポイと投げる。
なにしろ全裸だ。
ふとんを敷くような丁寧な真似はしていられない。

これがうまい具合に広がらない。
角が折れていたり、大きなたるみができたいたり、
壁にかかっていたり、半分めくれてたりする。
特に具合の悪いのは、風呂のドアに角がかかっている時だ。
こうなっていると、ドアを開けるとマットの一部が浴室に入ってしまう。
修正だ。

これがなかなか難しい。
前のマットなら、片足でちょちょいと直せる。
だがこの新米はやたら逆らう。
足で動かそうとしても、滑り止めになっているから滑らない。
床とマットの位置はそのままで、マットの上で足が踊っているだけだ。

何とか動かそうと力を込めれば、マットと床の密着が増すだけだ。
キーッてなってウガッとしたらぺランとなったりする。

仕方がないので、足の親指と人差し指でマットの隅っこをつまむ作戦に変更だ。
これがまたつまみにくい。
裏ゴムというのは結構床に吸いついているのだ。

また、足の指というのはメインで動くのは親指だ。
親指をマットの下に入れてつまみたい。
しかし、足の親指というのは何かの下にもぐりこませるには不向きだ。
一番大きくて丸い。

旨くマットの下に親指が入り、隅っこをつまんで引っ張れたとしよう。
それでも、マットのしわを伸ばそうと思ったら、
反対側もつまんで引っ張らなければならない。

左手はすでにドアを開けていて、壁についた右手が体を支えている。
右足はマットを敷くスペースを確保するために、後ろに下がっている。
そして左足が慣れないつまみ作業だ。
そのうち体も冷えてくる。
で、最悪、足がつったりするのだ。


どうして手を使わないのかという人もいるだろう。
お答えしよう。
だって、全裸だもん。






↑生まれたまんまでクリックしてね





s-090306yuagari.jpg
スポンサーサイト



[ 2009/03/07 01:20 ] ワシのこと | TB(0) | CM(15)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


    ※はじめてご利用のみなさまへ※
       ★おヒマならこみ箱★
     ★こんなんですがギャラリー★


    ↑いい人はクリックしてね。
    人気ブログランキングへ



月別アーカイブ
ブログ検索
ブロとも申請フォーム