fc2ブログ
2008 081234567891011121314151617181920212223242526272829302008 10
月別アーカイブ  [ 2008年09月 ] 

バスルームから怒りを込めて

急に涼しくなった。
朝晩は寒いぐらいだ。
ちづるがこんなことを言い出した。
「そろそろお風呂につかりたい」

我が家では、夏場はシャワーだ。
私は夏でも湯船につかりたい方だった。
しかし、ちづるはシャワー派。
浴槽に湯を張っても、つからないらしい。
そこで言われたのが、
「つかりたかったら自分で風呂を洗え」

風呂というのは洗いにくいものだ。
なにしろくぼんでいる。
洗われるべき位置にない。
洗われたかったら、こっちに出っ張れ、と言いたい。
だからといって、出っ張られると湯が入らない。
世の中、不便なものだ。

結局、ふろを洗うのが嫌で、シャワーで済ませることが増え、
やがてシャワーだけで平気な人間になってしまった。
順応したのだ。
いや、ちづるの策略で、順応させられたのだ。

だが、計算高いちづるにも誤算があった。
やつは寒がり、私は暑がりだ。
季節が冬に近づくにつれ、先に湯船につかりたくなるのはちづるの方だ。
そんなとき、私はこう言う。
「つかりたかったら自分で風呂を洗え」


今日、この暗黙のルールを無視して、私は風呂を洗うことにした。
テレビは特番ばかりで面白くないし、健康診断が近いからいつまでも酒を飲んでいられない。
それに私もお湯につかりたいと思ったのだ。
ほら、あの、温めた方がいい部分というか、患部というか、ケッ点というか、門というか・・・
ともかく私は風呂を洗い始めた。

風呂というのは洗いやすいものだ。
風呂のふたと比べたら。

ウチの風呂のふたは、シャッターみたいなクルクル巻くタイプだ。
これがまた、洗いにくいのなんの。
断面は台形をつないだような形になっていて、くぼみ部分に汚れがたまる。
これを押し開くようにして洗わなければならない。
一枚板のタイプならどんなに洗うのが楽だろう。

しかも風呂は狭い。
浴槽にふたをした状態でないと洗うスペースがない。
向こう側は壁に当たっている。
だから端っこまで洗おうと思ったら、向きを変えなければならない。
そして裏返して、また向きを変えて。

そのくせ、浴槽を洗う段になったらとてもじゃまだ。
洗い場に巻いて立てておいても、びらんびらん開いてくるし、
ちょっと当たるとすぐ倒れるし、
倒れるとやかましいし。
シャワーで洗剤を洗い落としていても、ちゃんと流せてるかわからないし、
隙間からお湯が入って、いつまでもジビジビ漏れてくるし。

やっぱりやり始めなかったらよかった。
これからはこう言おう。
「つかりたかったら風呂のふたを洗え」







↑湯気が天井からぽたりとクリックしてね








スポンサーサイト



[ 2008/09/30 00:09 ] 納得できん | TB(0) | CM(11)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


    ※はじめてご利用のみなさまへ※
       ★おヒマならこみ箱★
     ★こんなんですがギャラリー★


    ↑いい人はクリックしてね。
    人気ブログランキングへ



月別アーカイブ
ブログ検索
ブロとも申請フォーム