プリンターなんてものを導入したおかげで、部屋の模様替えをする羽目になった。
モノの移動というのは、まるで雪崩のようにどんどん大きくなっていくのだ。
プリンターは当然パソコンの横だ。
そこにあった小物入れもちかくにあってほしいので、キャスターのついた台に乗せた。
そこにあった広辞苑が座イスの横に行き、
そこにあったお盆がコタツに行き、
ついにはコタツ自体が移動の憂き目にあってしまった。
まだ移動の途中なので、部屋はとても散らかっている。
あちらこちらに本や筆記具が置きっぱなしだ。
でも、一応自分のルールにのっとってそろえてあるつもりだ。
では、この散らかり感の原因は何だろう。
すぐわかった。
引き出しだ。
この部屋における私の居場所は、パソコン机とコタツだ。
コタツと言っても、当然ふとんはかけていない。
テーブルの代わりに使っている。
このコタツを使うとき用の小物入れがあり、その引き出しが引き出しっぱなしになっていた。
私は引き出しを引き出しっぱなしにしたりはしない。
おそらくこの引き出しを引き出しっぱなしにしたのは、
引き出しを引き出しっぱなしにしそうなやつ・・・
そう、ちづるかエプソンだろう。
しかし、本当に一番悪いのは『引き出し』を『引き出し』と名付けた人だ。
『引き出し』
なんじゃ、このネーミングは。
引き出しとは、本来、中に何かを入れるためのものだ。
引き出すことが目的ではない。
中に何かを入れるものは、ふつう『○○入れ』と呼ばれる。
確かに引き出しは中に入れるものを限定できない。
大きさも形状も各種様々だ。
だからと言って『引き出し』ってことはないんじゃないか。
ふたのある入れ物を『ふた開け』と呼んでいるようなものじゃないか。
「出したものはしまいなさい」
子供のころ、よくこう怒られたものだ。
引き出しも、引き出したら元に戻せ。
引いたら押せ!
出したら入れろ!
引き 出し
押し 入れ
・・・押し 入れ・・・押し入れ?
そうか『引き出し』の反対は『押入れ』だったのか!
『押入れ』
なんというネーミングだ。
だからウチの押し入れは、なんでもかんでも押し入れてあるのだな!

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