世の中には、
「世の中まちがっとる!」
と思っている人が多い。
実際、世の中は間違っている。
どう考えても納得できないことばかりだ。
何が納得できないって、このバランスの悪さだ。
必要なものが全然足りてないのに、不必要なものの多いこと。
まるで、ごはんがないのに箸置きだけ1ダースもあるみたいな世の中だ。
資源のない島国、日本。
経済的に余裕のない今、この国にはわずかなムダも許されない。
なのに、ムダはこの国の隅々にまではびこっている。
その筆頭として挙げられるのが、
『色鉛筆の白』だ。
絵の具の白は重要だ。
むかしは絵の具のセットを買うと、白だけ少し大きかった。
水彩画では白は一番よく使われるのだ。
しかし、色鉛筆の場合はどうか。
はっきり言って、私は色鉛筆の白をいつ使ったらいいのかわからない。
「いや、色鉛筆の白はとっても大切なのですぞ」
という人もいるかもしれない。
でも、白は使われていないのが現状なのだ。
色鉛筆って、自然の棒グラフのようだ。
よく使う色は早く減り、背が低くなっている。
あの入れ物はそれがよくわかる。
その中で白は、
『元はこの長さでした』
といわんばかりの存在感だ。
では、その白鉛筆をどうしたらいいのか。
使えばいいのだ。
どうしたら使えるのか。
黒い紙を使えばいいのだ。

どうだろう。
ちょっとネクタイの黄色がはっきり出ない。

赤い紙だと白以外は使えないようだ。
ここでふと疑問が浮かんだ。
クレパスだったらどうだろう

クレパスはいい感じだ。
しかし、大きく描かなければならない。
線が太すぎるのだ。
では、凹凸のある紙に色鉛筆で描いてみよう。

絵に問題ありだが、上手に書いたらいい感じかも。
さて、今回この記事を書くにあたり、
会社から持ってきた紙の切れ端と、
久々に出したスキャナが活躍している。
せっかく出してきたのでもっと使いたい。
そこで、

これは、黒い紙の上に柄いりトレーシングペーパーをしいて描いてみた。
なかなかおもしろい。
半端の紙にしてはうまいこといった。
世の中に不必要なものってないんだなあ。
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