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月別アーカイブ  [ 2008年03月 ] 

ワンクッション漢字

漢字というのは、書けなくても案外読めるものだ。
人はこの能力をどうやって手に入れているのか。

まずは基礎。
脳が容量も吸収力もある子供のうちにいろんな漢字に出会い、
たくさんの知識のストックを作っておく。

そして応用。
大人になると、その経験から、
「部首が違っても、つくりが同じだと読みも同じ場合が多い」
なんてことがわかり、知らない字でもとりあえずは音読みができる。

しかし、まったく初対面の漢字に出会ったとき、人は途方に暮れる。
成長に従い、そういうことは少なくなっていくのだが、
子供のうちは途方に暮れまくりだ。
出会い、途方に暮れ、吸収していく。
これが、漢字力になるのだ。

ただし、子供の脳はやたら吸収する。
おかしな出会いがあるとおかしな吸収をしてしまう。
そしてそれはいつまでもつきまとう。


『高騰』
これは「こうとう」と読む。
たとえば物価が大幅に上がったとき、
「物価が高騰している」というような使い方をする。

こいつとの出会いは失敗だった。
細かいことは忘れたが『沸騰(ふっとう)』の『騰』だということがわかった。
この『沸騰』がクセモノだった。

『沸騰』という単語は『騰』よりも『沸』の方がイメージが強い。
そりゃそうだ。
お湯は「フツフツ」と沸いているが「トウトウ」とはしていない。
なので私は『高騰』を、ほんの一瞬だが『こうふつ』と考えてしまった。

もちろん、もう大人なんだから、ちゃんと「こうとう」と読んでいる。
でも、頭の中では『高騰』という漢字を見て、
「こうとう」という読み方にたどり着くまでの道中で、
遠くに「こうふつ」という看板がちらりと目の端に入るような気がするのだ。


『老朽化』
これは「ろうきゅうか」だ。
建築物などが古くなっていくことを言う。

確か、この語句との出会いも建築物だったと思う。
これは推測だが、
「この建築物は老朽化のため・・・」
などと書かれた看板だったのかもしれない。

問題は『朽』だ。
これが「くちる」だということは知っていた。
「きゅう」と読めることは知らなかったのだ。

このとき、私の頭の中でとんでもないことが起こった。
「建築物 朽ちる 老朽化」
「建ちく物 くちる 老朽化」
「建ちく物 くちる・・・ろうちくか」

どうしてこんなことが起こったのかはわからない。
でも、そうなってしまったものは仕方がないじゃないか。

しかも、そのときには解答の発表がなかったので、
私はしばらくの間『老朽化』を勝手に「ろうちくか」と読んでいたのだ。

もちろん、大人になった今ではちゃんと「ろうきゅうか」と読んでいる。
たぶん、一度は恥をかいたのだろうが、読めるようにはなったのだ。
ただ、いまだに『老朽化』を見ると、
「ろうちくか」が飛蚊症のように視界から遠ざかっていくのがわかる。


それにしても、漢字というのはたいしたものだ。
読めなくても形でなんとなく意味がわかるのだから。

あ、そうそう、
『意味』って書こうとするとき、一瞬『意見』という字が出てきません?





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[ 2008/03/22 13:54 ] ワシのこと | TB(0) | CM(9)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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