そういえば、実家が初めて買ったビデオは『ベータ』だったなあ。
結婚したときには『レーザーディスク』買ってしまったなあ。
カセットの時代は終わったと『MD』でそろえてしまったなあ。
デジタルカメラは『コンパクトフラッシュ』選んじゃったなあ。
パソコンはソニーだから『メモリースティック』だもんなあ。
こうやって考えると、なかなかステキなラインナップだ。
こうなると、もう『買い物がヘタ』ということではないような気がする。
おそらく『買い物運がない』のだ。
さて、先日以前にも書いた話なのだが、
私はノートパソコンを使っているにもかかわらず、別売りのキーボードを買った。
ペンタブレットを使って絵を描くときに、
いちいちパソコンをむこうに押しやって、
タブレット用のスペースを作るのはめんどくさいのだ。
後付キーボードがあれば、パソコンを手前に引き寄せなくても打てる。
絵か文かで、タブレットとキーボードを置き替えればいいのだ。
そうだ、私は今、コタツでネットをしているのだが、
キーボードだけをひざに乗せたら、座椅子にもたれてタイピングができるじゃないか。
なんて賢いワシ。
ってなことを書いて浮かれていたのだが、
すでにシアワセ状態は破綻している。
ビックリしてガッカリしてトックリを重ねた。
キーボードを買おうと大型電器店に行き、
最初に目をつけたのは、3480円だった。
テンキーは必要ないので、なるべく小さくて扱いやすいのがいい。
キーの山が高くてカチャカチャするのより、
ノートパソコンで慣れた、全体が平面でプチプチする感じの方がいい。
にもかかわらず、テンキーのついたカチャカチャタイプを買ってしまった。
1480円だったのだ。
「どうせ『サブ』なのだから安物でいいや」
という、いつものビンボー精神が出てしまったのだ。
作戦は成功だったが、品定めは失敗だった。
確かに別キーボードを使うと、お絵かきにもコタツにも腰にもいい。
しかし、この安物は気に入らなかった。
コタツでひざに乗せて使うとき、テンキーがある分バランスが悪い。
手を離すと右に傾いていく。
しかも、プチプチキーに慣れている指は上に上がらないらしく、
カチャカチャキーだとやたら打ちそこなう。
そこで、別の大型電器店に行ってみたら、
なんと、テンキーがなくて、プチプチタイプのキーボードが、
1980円で売っているではないか。
これこそチャンスだ、即決だ!
みなさん、くれぐれも安物には気をつけていただきたい。
最初はいい感じで使っていた。
小型だからとりあつかいもしやすいし、プチプチキーは打ちやすい。
でも、私はあるとき、気づいてしまったのだ。
パソコンのキーボードって、みんな共通だと思っていた。
写真が見にくいので申し訳ないが、よく見てもらいたい。

まず、右手手前の『Alt』と『Ctrl』のあるべきところに、
『Delete』と『Insert』がある。
そして右奥にはなんだかわからないものが来ている。
まあ、この辺はあまり使わないからいい。
『Enter』が小さいのも大目に見よう。
だが、右側に『Shift』がないというのはどうだ。
『!』や『#』を使うときにはどうするのだ。
左手で『Shift』を押しながら『!』や『#』を押せというのか。
腕がつるわ!
そして、何よりも驚いたのは、
本来『Enter』の横にあるはずの『む 」』が、
左側の『Shift』の位置にあることだ。
そんなことしていいのか!
『」』が違うところにあるから、
会話分を打つたびにあたふたしてしまうじゃないか。
ましてや、カナ打ちしてる人はどうなるのだ。
『む』がよそに行ってしまっているのだぞ。
『むかしむかし、村の向こうのむっちり武蔵がムキムキムカデと無駄毛むしり』
なんて文を打とうとしたら、どんなにうろたえることか。
ああ、やっぱり最初から3480円のキーボードを買っておけばよかった。
「買えばいいじゃん」
と、ちづるは気楽に言うけれど、
安物キーボード2台で、すでに3460円使っているのだぞ。
この微妙な値段差が不愉快。

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