私は行動範囲がせまい。
もちろん買い物や遊びで遠出することはある。
でも、普段の生活の中で私がいる場所はごく限られている。
決まった範囲内を移動しているだけだ。
生活のメインは『我が家』だ。
我が家ってのはステキなところで、ほぼ、好きなことをしていられる。
どこにでも寝転がれるし、勝手に冷蔵庫を開けても怒られない。
みっともない格好でいても恥ずかしくないし、
怒られるようなことをしても、ちづるが帰ってくるまでは怒られない。
私の部屋がまたいい。
本も音楽もおもちゃも、私の好きなものばかりだ。
しかも使い勝手のいい配置になっていて、妙になじんでいる。
私は家にいるとき、シアワセだ。
自宅の次に長く時間をすごすのが会社だ。
「好きで始めた仕事」というわけではないが、
今の仕事はあんがい性に合っている気がする。
以前は外回りもしていたが、今は一歩も外には出ない。
お得意先はシアワセな場所じゃない。
勝手に冷蔵庫は開けられない。
だから一日中会社にこもっているのが好きなのだ。
過去には気の合わない社員もいたが、今はみんないい感じだ。
ベストメンバーといってもいいだろう。
毎日ゲラゲラ笑いながら、のんきに働いている。
時々「こんなことでいいんだろうか」と思ったりもする。
週に数回、会社近くのジムに行く。
市営の貧乏ジムなので、インストラクターなんていない。
みんな自分の好きなように、ガッチャンガッチャンやっている。
トレーニング自体はしんどいのだが、やったあとがさっぱりする。
たいした効果はないかもしれないが、
少なくとも、健康方面に矢印が向いているようで気持ちがいいのだ。
休日は畑に行く。
一番のシアワセは収穫だ。
しかし、いつも豊作とは限らない。
それはそれでよし。
土や日光や風やミミズに触れることも必要なのだ。
しかし、なんといっても居酒屋だ。
夏は涼しく冬は暖かい。
口に出すだけで自分の好きなものが運ばれてくる。
しかも帰るころにはとてもいい気分だ。
これをシアワセと呼ばずになんと呼ぶか。
そんなシアワセな居酒屋が、シアワセでなくなるときがある。
『幹事』なんて肩書きがついたときだ。
人の面倒を見ながら大勢で飲むぐらいなら、
一人で飲むほうがよっぽど気楽でシアワセだ。
大勢で飲むのがシアワセなら、そう思う人が幹事をしろー!

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