今年の七夕は残念なお天気だった。
きっと織姫か彦星に横恋慕する誰かの涙雨なんだろう。
年に一度の逢瀬なのに、なんで梅雨時を選んだのか。
最近知ったのだが、天の川は英語で「ミルキーウエイ」だそうな。
じゃあ、あまのじゃくは「ミルキーボーイ」か。
こんなことを「宇宙大作戦」のミスタースポックに言ったら、
「それは論理的でない」
といわれそうだ。
「スタートレック」じゃなく「宇宙大作戦」なのが涙を誘う。
宇宙。
それは少年の心を奪う。
宇宙を舞台にしたストーリーには、胸を躍らせたものだ。
しかし、最も魅力を感じたのは、作り物ではなく、現実の宇宙だった。
小説やテレビドラマよりも、百科事典の宇宙が一番ワクワクした。
びっくりしたのは、地球なんて宇宙の中ではコモノだったことだ。
当時、そういう書物で調べたことが、今ではネットで簡単に調べられる。
ちょっと検索してみた。
我々が住むこの地球をゴマだとしたら、太陽はミカンほどもある。
その太陽を梅仁丹だとしたら、アークトゥルスという星はミカン並みだ。
そのアークトゥルスが「ルル」だとしたら、アンタレスはミカンぐらいになる。
そのアンタレスが小梅なら、ピストルスターはミカンほどの大きさだ。
なぜ、たとえがいちいちミカンなのかというと、
それ以上の大きさだと画面に入らないのだ。
しかもオレンジ色だし。
現在、最も大きいといわれている星は「おおいぬ座VY」だそうで、
直径が太陽の1950倍なのだそうだ。
太陽は地球の109倍なので、「おおいぬ座VY」と地球との差は、
今手元に電卓がないほどだ。
そんなに大きな星になると、
ちょいと気軽に「おおいぬ座VY」一周旅行なんていけないだろう。
土地は安いかもしれないが、きっと交通は不便に違いない。
ケータイのつながらない地区も多いのではないか。
こんな話は論理的でないか。
「宇宙大作戦」には、星を食べる生物の話があった。
宇宙空間を漂う、先細りのナマコみたいな奴だった。
こいつから見て「おおいぬ座VY」がメインディッシュなら、
地球なんて、スパイスの一粒に過ぎない。
恒星は熱いから、ほふほふ言いながら食べるのだろうか。
「帰ってきたウルトラマン」にも星を食べる怪獣のストーリーがあった。
星を食べる怪獣「バキューモン」に追われ、
かに座から「ザニカ」という怪獣が逃げてくるという話だ。
地球から夜空を見て、
「あ、今○○座が食べられた」
なんて言っていた。
論理的でないよなあ。

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