最近、嫌なニュースが多い。
ニュースになるほどでなくても、普段の生活の中で嫌な思いをさせられることがある。
他人が嫌な思いをしているのを喜ぶ輩がいるのだ。
これが何とかならないか考えてみた。
人間にはいくつもの欲がある。
食欲、性欲、睡眠欲などの原始的なものから、
知識欲、出世欲、金銭欲など人間独特のものまでさまざまだ。
その中に名誉欲というのがある。
更にそれを細分化した中の一種に『影響欲』というのがあると私は考える。
影響欲、それは「他人に影響を与えるような大物になりたい」という欲求だ。
たとえばそれは求心力を持つ人や、カリスマと呼ばれる人への憧れだ。
「自分はあの人の影響を受けた」と言われたいのだ。
ところが、そんな大物になれるのは、ごく一部の人だけだ。
しかも、カリスマになる人とは、カリスマになりたいと思っていたわけではなく、
自分のやりたい道を極めた結果、他人が影響を受けるようになるのだ。
それを何の努力もせず、能力もセンスも持ち合わせていないにもかかわらず、
一足飛びに影響力を持ちたいと思うロクデナシが現れる。
たとえば、人の上にたって威張り散らしたいやつがチンピラになったり、
大きなことをやって有名になりたいと思って、通り魔になるような奴らと同じなのだ。
簡単に他人に影響を与えるにはどうしたらいいか。
無理やり影響を与える、つまり嫌がらせをするのだ。
夜中にバイクでやかましい音を立てたり、スプレーで落書きしたり、
ネットの掲示板を荒らしたり、学校のガラスを割ったりする。
いじめだってそうだ。
大体、こういうやつらに他人に影響を与えるような力はない。
カリスマどころかカリメロにすらなれない。
影響力のない者が、影響力があるようなつもりになっているのだ。
なんとぶざまなことだろう。
顔がミジンコなのにキムタクの服をまねしてるみたいだ。
こんな奴らこそ、蔑まれるべきだ。
さて、蔑むには名称が決まっていないと蔑みにくい。
「蔑みにくい」というのはヘンな日本語だが、やはり呼び名が欲しい。
だからと言って、うっかり「ニート」みたいに横文字にすると、
「なんとなくカッコいいじゃん」なんて勘違いをするかもしれない。
そこでいい呼び名を思いついた。
「ゴマのハイ」だ。
由来は「護摩の灰」らしいが「胡麻の蝿」とも当てるようになったらしい。
江戸時代の旅人を狙ったスリや詐欺師などのことらしい。
「胡麻の蝿」
いかにもチンケな小物らしくてふさわしいではないか。
この呼び名はニュースでも使わなくてはならない。
「今日未明、○○学校の窓ガラスが割られました」
ではいけない。
「今日未明、○○学校にゴマノハイが現れ、窓ガラスを割りました」
とやるのだ。
こうやって、おのれの卑小さを思い知らせてやるのだ。
ところで、もし「ゴマノハイ」というハンドルネームの人がいたら、
勘弁してくださいね。

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