しりとりは最後に『ん』のつく言葉を言ったら負けだ。
なぜなら『ん』で始まる言葉がないからだ。
広辞苑を調べてみると『ん』の項にはいくつかの言葉が載っている。
しかし、これらはみんな文法上の『ん』だ。
『ん』で始まる単語はない。
ホントはちょっとある。
アフリカに「ンゴロンゴロ自然保護区」というのがある。
ここがテレビのニュースやドキュメンタリーに出てくると、
まじめな顔のアナウンサーが
「んごろんごろ」
などと言うので笑えてくる。
テレビ番組の『東京フレンドパーク』の中のアトラクション、
『ンゴボコ』は、たぶんこの『ンゴロンゴロ』を、
ヒントに名付けたのだと思う。
今調べてわかったのだが『ンゴポゴ」ではなかったのだな。
『アボカド』のことを『アボガド』だと思っているようなものだな。
落語には『ん廻し』という噺がある。
「みかん」で一本、「ぎんなん」で二本と言うように、
『ん』のつく言葉を言って、その数だけ田楽をもらうという噺だ。
ところで、ひらがなは漢字から変化したものだ。
「あ」は「安」、「い」は「以」、「う」は「宇」だ。
では、「ん」は何と言う漢字が元なのだろう。
調べてみた。
載っていた。
でも読めない・・・
「天+先÷2」みたいな字だ。
なんじゃこりゃ。
さて、今日は何で『ん』についてだらだら語っているか。
実は、ネタを考えるきっかけに、というか、
縛りがあったほうが考えやすいと思って、
6月25日の『朝』以来、タイトルを五十音順に書いてきて、
今日、ついに『ん』を迎えたのだ。
内容に関係なく、タイトルをこじつけていただけだから、
どうってことはなかったのだが、
やっぱり「ぬ」や「る」は辛かった。
これで明日から、好き勝手なタイトルがつけられるぞー。
と、思いつつ、なんだか支えを失ったようでもあるのだった。