ちづるにいかがわしい病原菌をうつされてしまった。
おかげで昨日今日と花粉症以来のマスク通勤。
せっかくのビボーが台無しだ。
それにしても、マスクも進化したものだ。
私が子供のころのマスクといえば、
仮縫いのミニ雑巾みたいなガーゼ製に決まっていた。
ところが今では薄くてフィットして使い捨てだ。
なんだかアダルトな感じの表現になってしまった。
現在の主流は二種類。
ジャバラ型か立体裁断型かだ。
これではわかりにくいので、誰にでも簡単にわかる言い方をすれば、
「仮面ライダーV3型」と「新造人間キャシャーン型」だ。
万が一、わからないと言う人は検索してみるように。
二者択一となったとき、その人の選択眼が試される。
たとえばβとVHS。
たとえばマックとウィンドウズ。
たとえばTOTOとINAX。
たとえばクボタとヤンマー。
大抵の場合、どちらも一長一短で迷いが生じる。
V3型(ジャバラ)の場合、段差に露がつく。
なにかの都合でマスクを取ったとき、余分な水分がしぶく。
知らぬ間に水蒸気を吐いているのだ。
ためしにティッシュを当ててみると、驚くほどの結露が確認できる。
キャシャーン型(立体裁断)は耳が弱い。
耳にかける部分が独立したゴム素材でなく、
全体と同じ布系素材なのですぐ伸びてしまう。
おやつを食べたり、お茶にしたり、つまみ食いしたりするたびに密着感が薄れていき、気がつくとマスクのはずがあご袋になってたりする。
どちらにせよ、昔のことを思えばずいぶん進歩した。
それでも、昔から変わらないのがサイズの問題だ。
どんな形状であれ、小さいマスクは恥ずかしい。
マスクが小さい、ではなく、顔がでかいと判断されるからだ。
安いからといって、うっかり小さいマスクを買ってしまったら悲惨だ。
マスクの中でおちょぼ口にしてみても意味はない。
口を隠すことが問題ではないからだ。
だからといって、がははと笑って下の歯が全部見えていては具合が悪い。
大口を開けると、鼻だけマスクになったりする。
マスクはじっとしていない。
口の周りの筋肉が動くと、上か下に移動する。
結果、あご袋か鼻だけマスクになるのだ。
要するに、マスクをしているような人は、
口の周りの筋肉も安静にしておれ、ということなのだ。
スポンサーサイト