ここでは、食 に関する情報を紹介しています。
今までできなかったことができるようになる。
壁を破るとか、階段を上るとか表現されるように、これは人としての進歩だ。
子供はいくつものいくつもの進歩を繰り返して大人になる。
しかし、もうずっと昔に大人になっているはずの私にも、まだ進歩はある。
この年までできなかったことが、ある日できるようになったりすることもあるのだ。

チョコレートが噛めるようになった。
以前、私にとってチョコレートは飴類に所属するものだった。
口に入れたら体温と唾液と下の動きで溶かして飲みこむのだ。
ナッツ系のものが入っている場合は、完全にナッツだけになってから噛んだ。

そんな風に育ったのも大人の教育が悪かったのだ。
チョコレートは虫歯になる虫歯になると、呪文のように唱え続けるものだから、
この黒くて甘い物体を咀嚼すると、歯の目に見えない小さな穴に入り込んできて、
溶かし蝕み、この固い象牙質を軽石みたいにしてしまう、と思っていた。
だから怖くて噛めなかったのだ。

初めてチョコを噛んだのは数年前、きっかけは忘れてしまった。
「この歯ごたえはたまらんな」と思った記憶がある。
ただ、噛むと早く無くなるということもわかった。
だから咀嚼することを経験してからもなるべく溶かし食いをするようにしていた。


さて、最近の私はよく二日酔いをする。
二日酔いにならない一番の方法は、二日酔いになるまで飲まないことだ。
だが、これは無理だ。
酔っ払った頭でそんな理性をキープすることなんてできない。

そこで我々は、民間療法レベルの対処法をいろいろ考える。
世の中の酔っ払いが勝手に考えるからいろんなデマが世間に流布されている。
我々が一番信じやすいのが、飲む前にこれを食べれば安心、というやつだ。
なにしろ事が簡単だし、「アレを食べたのに」と責任をなすりつけられる。

よく聞くのは、牛乳、チーズ、柿、ナッツ類、緑茶、レバーなどだ。
どうやら脂っ気か、肝臓にいいものかに大別できるようだ。
ただ、その中で自分の好きなものを選んでいたのでは効き目がない。
ちゃんと、効果のあるものを調べよう。

で、私が選んだのがチョコレートだ。
脂分が胃の粘膜を保護し、糖分が肝臓のエネルギーとなり、
カカオに含まれるポリフェノールがなんかいいらしい。
私は飲みに行く前にチョコレートを食べることにした。

徒歩で店に向かう途中、コンビニに寄った。
薬として服用するのだから、よけいなものが入っていない方がいい。
私は安くてノーマルな板チョコに決めた。
板チョコを買うなんて人生で初めてかもしれない。

飲む前に摂取しておかなければならないので、歩きながらバリバリ食べる。
傍から見た「なんだあの甘党のおっさん」と見えるかもしれないが、
これも全て酒を飲むための助走なのだ。
胃や肝臓を守るためにあわてて食べているのだ。

板チョコをあわてて食べる。
この快感を初めて知った。
口の中でのあの崩壊感。
なぜか湧いてくる勝利感。
しかもこれで二日酔いをしない体になったという勘違い。

私は意気揚々とのれんをくぐった。
で、一杯目の生ビールのまずかったこと。





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歯磨きに問題あり
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昨夜はいつもの居酒屋に飲みに行った。
普段ならスマホで「イテキーマス」とちづるにメールするところだが、
なんとこの日はスマホを家に忘れてきたのだ。
なので、いつもの居酒屋に歩いていく途中、
ちづるの会社に寄って「イテキーマス」と口頭で伝えた。
これを言っておかないと怒られるのだ。

また閉店まで居てしまった。
なんということだ。
眠いし二日酔いだ。
でも、ダウン絵は使ってしまったばかりだ。


さて、今日はちづるがお出かけする番だ。
なにやら会社の懇親会で遅くなると言っていた。
となると私が一人で夕食を食べることになる。
ちなみに、わが家のルールでは2日連続で飲みに行くことは許されていない。
つまり、昨日飲みに行っちゃったから、今日は家に帰らなければならないのだ。

一人淋しく夕食を……
ではなく、ひとりで好き勝手なものを食べられる日だ。
例えば過去には、カツオのたたきを腹いっぱい食ったっけ。
背身と腹身を両方買ってシソ・ミョウガ・ニンニクなど思いつく限りの薬味を入れ、
ボールいっぱい食べたのだ。

いや、確かに気持ち悪くなる。
だが。それが大人食いというものではないか。
一人で食べる夕食だ。
それぐらいの楽しみがないとやっていられない。

んほんほ。
今夜はなにを食べようかな。
実は、ちづるがいるときはできないメニューがある。
何、ということではないのだが、入れる素材の問題だ。

ちづるは匂いがするのがいやなので、休み前以外はニンニク物を嫌う。
私はニンニクが大好きなので、カツオの時は丸々一個入れた。
翌日ぷはぷは香るほどぶち込みたい。

もう一つは紅ショーガだ。
私はこのアクセントが大好きなのだが、ちづるはこの色を嫌う。
なぜか着色料に敏感なのだ。
私はあの色合いとて、ステキだと思うのだがなあ。


さて、という訳でニンニク&紅ショーガフリーな今夜の私。
何を作ったらいいかいな。
考えているのは、焼きそばかチャーハンだ。
どちらもニンニク&紅ショーガが入れたくて仕方ないのに禁止されていたものだ。

焼きそばなら、キャベツ・モヤシ・ニラたっぷりのがいい。
チャーハンなら、具はチャーシューとネギとザーサイだ。
あはん、どちらも考えただけでもやもやする。
どちらにしようかな。


どちらも?
二日酔いなのに?






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ノーマルでも臭いのに
毎月最終日に神宮参道の料理屋『すし久』で行われているみそか寄席。
もう通い始めて二十数年だ。
7時の部と9時半の部があって、私たちが参加するのは遅い方。
家を出るのは8時40分と決まっている。

その日は運転をしなくてはならないので、夕食時にお酒を飲めない。
だいたい簡単なもので済ませて仮眠をとる。
そして帰りに、セブンイレブンで食べるものを買ってくる。
だいたい家に着くのは午前0時前後。
食べちゃいけない時間帯だが、夕食が粗ディナーだからお腹が減って寝付きにくい。

ここで考えるのは、低カロリーのおつまみで軽くお酒を飲むか、
あったかくて消化の良い食事でおなかを満足させるかだ。
数日間の私を考えてみると、火曜にいつもの居酒屋で飲み過ぎ、水曜に酒を断ち、
木曜にいつもの居酒屋で飲み過ぎて、金曜がみそか寄席だった。
順番なら飲まない日のように書いたが、実は一日休んだだけだ。

その日の落語の演目も影響してくる。
三席目、メインの文我さんは『居残り』という遊郭でのお話だ。
ワーッと飲んで騒いで、という噺だが、お酒を飲む細かい描写は無い。
一席目の森乃石松さんが演った『かぜうどん』は克明にうどんを演じる。
寒くて凍える冬の夜、屋台のうどん屋さんが主人公だ。

一杯飲みたい気持ちもある。
が、この日は俄然うどんが有利だ。
セブンイレブンでいいものを見つけた。
冷凍讃岐うどん、ダシ付きで98円。
よし、これも買って家に着くまでもうちょっと迷おう。


決めた、うどんだ。
ダイエットは明日もできるが、禁酒は明日はできない。
お湯を沸かしてダシと冷凍うどんを入れる。
卵を落として、2分間の煮時間に味噌汁に使った残りの油揚げを見つけた。
半分の大きさだが、今さらまな板を汚したくないのでそのまま入れる。

さあできたできた、いただきます。
はふはふしながらうどんをすする。
タマゴの煮え具合もちょうどいい。
ネギの香りと天かすの甘み。
吹きっ晒しの夜道でなくてもご馳走だ。

汁を吸わせるために底に沈めておいたアゲがでてきた。
箸で持ち上げると重いぐらいだ。
がんばって食べないと最後のアゲばっかり残りそうではないか。
ふーふーしてかぶりつく。

「FORGET!」

そう叫んだのだが、世間には「ほげー!」と聞こえたことだろう。
世の中で熱い食べ物と言えば、煮すぎたとうふかあんまんのあんだが、
この大アゲも決してそれらに引けを取らない。
大きいので歯が食い込んだ瞬間、唇と歯茎と舌と口内の上側に同時に密着する。
そしてじゅわ~っと熱汁があふれ出てくるのだ。

涙を流しながらわちゃわちゃわちゃと食べ続け、なんとか全て片づけた。
しかし口の中中(“くちのなかじゅう”と読んでね)がダメージを受けている。
舌はジンジンしびれ、ほっぺたの裏には水ぶくれができ、
口内上側ドームは皮がベロベロはがれてきた。
今、日曜の朝だが、まだ口の中には惨劇の影響が残っている。

やはりあそこはお酒だったのだ。





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うどんおどりです
火曜日にいつもの居酒屋に行ったのだが、帰るころの記憶がない。
こういう状態は一番怖い。
なにかよくないことをしでかしている可能性があるからだ。
こんな時は先に謝ってしまうに限る。
一番効き目があるのは手土産だ。

今、オススメの手土産と言えば、桜餅かイチゴ大福だろう。
ご機嫌をうかがうなら断然イチゴ大福だ。
女子はどうしてあんなにイチゴが好きなのだろう。

ショッピングセンターの中にある和菓子屋を覗いた。
つぶあん・こしあん・白あんとなにやらカタカナの名前のがある。
つぶあんのを頼んでから、カタカナのは何なのか訊いてみた。
なにかがどうにかしてあるらしい。
もう忘れてしまった。

私はめったに食べないが、あんこものならつぶあんだ。
こしあんはつぶ部を捨てているような気がして不安になる。
食べられるところなのだから食べればいいではないか。
ちなみにウチの親父は入れ歯にはさまるという理由でつぶあんが嫌いだ。
あんこものを食べたりするから入れ歯になるのだ。


そんな事より気になることがある。
その店のイチゴ大福の形状だ。
私が思っているイチゴ大福とずいぶん違う。
イメージではちょっと縦長の普通の大福だ。
なのにこのイチゴ大福、イチゴがブツブツの赤ら顔を見せているではないか。

見せているどころの騒ぎではない。
イチゴが顔なら大福の餅的部分がえりまきみたいになっている。
いわば、イチゴは基礎の部分が埋まっているだけで、上に乗っかった状態だ。
これでは『イチゴのショート大福』ではないか。

イチゴ大福はショートケーキとは違う。
ショートケーキの場合、他の人は知らないが私はまずイチゴを始末する。
それでやっとイチゴショートケーキは『ケーキ』になるのだ。
つまり、イチゴは飾りだ。

だって仕方ないじゃない。
イチゴショートを食べるのに7口かかったとしよう。
あのイチゴを7分割なんてできるかい?
それにきっと、一口で食べた方がおいしいでしょう。

イチゴ大福に置けるイチゴの役割はそれとは違う。
例えるなら、ゆで卵の黄身みたいなものだ。
私の目測では、イチゴ大福はゆで卵と同じように3口で食べられる。
その3口ともにイチゴが入っていてほしい。
なぜなら、イチゴが入ってない一口は、ゆで卵で言うなら白身だけだからだ。

私はゆで卵は細い方からかぶりつき、残りをたてに齧る。
これで毎回同量の黄身を食べているつもりだ。
同じようにイチゴ大福は毎口イチゴが味に参加しなくてはならない。
だから同じように頭からかぶりついて……


まあ、いいか。
私にはイチゴ大福、回ってこなかったし。





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ちゅーちゅーするのだろう
またもや野菜たっぷり麺類の話だ。
今調べてみたら、『食』のカテゴリーも『健康』のカテゴリーも麺類のことばかりだ。
それほどこの野菜たっぷり麺類が気に入ったのかといえば、
買っちゃうからしなくてはならない状態になるのだ。
ましてや、昨日のように二日酔いの日はお酒を休んでちゃんと食べた方がいい。

私の記憶では乾燥のそばが買い置きしてあったはず。
しかし、あいにく野菜がキャベツ・タマネギ・ゴーヤ・モヤシと洋風しかない。
さて、どないしよかと悩んでいると、ちづるが焼きそばがあると言う。
私が夜中まで飲んでいると思ったちづるは買い物に行ってきたらしい。

「ちょっといいヤツ」
という言葉が引っ掛かるが、焼きそばなら簡単だし大好物だ。
収納を探して見つけたのは『上海焼きそば』という大きな袋だ。
写真はとってもうまそうだ。


ちょっと話がそれるが、焼きそばのやり方は各家庭で違うらしい。
上司Tは麺にまぶしてある油が酸化しているから湯通しをするという。
О川は卓上鉄板で焼きながら、スキヤキのように卵を付けて食べるらしい。
わが家ではまず麺だけを炒めて焼き色を付ける。
これは某料理上手タレントのうんちくだが、やってみたら確かにうまかったのだ。


さて、上海焼きそばを開封して作り方を読む。
『まず、たっぷりのお湯で麺を3分茹でます』
おいおいおい、手軽で簡単が焼きそばの売りではないのか。
茹でるなら、焼かなくていいだけラーメンの方が楽ではないか。

でもしょうがない。
お湯を沸かしながら、説明書の続きを読む。

『茹でた麺をざるにとり、油を絡めます』
『油をひいていないフライパンで麺を両面炒めます』
『麺を皿に取り、油をひいて肉・野菜の順に炒めます』
『麺を加え、付属のスープを入れます』
『水分が無くなるまで炒めたら出来上がり』

なにが『できあがり』か。
これだけの手間をかけるのなら『コトコトと三昼夜』の方がましじゃい。
でも、しょうがない。
茹でた麺をざるに取り油を絡め、油をひいていない中華鍋で両面焼く。

くっつくやないか!
ええいもう、こうなったら力ずくや。
麺を箸でこそげて、くっつかないように鍋肌を滑らせながら炒める。
それを皿に取ったら次は肉だ。
一度麺がくっついたから、肉もくっつくやないか!


なんとか完成して試食を兼ねたディナーだ。

「うん、麺がモチモチしておいしい」

ちづるの言う通り、麺がモチモチしていておいしかった。
だが、もうお断りだ。





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海の絵を描くのが面倒だった