今年は空気中に漂っている微粒子が多いらしくて、花粉症の人には厳しい春だ。
ちょっと気を抜くと、すぐに、鼻が、ムズムズ、して、きて、
「ハ…ハ…ハ…、アチョー!」
失礼、これはカンフー症でした。
というギャグを書いたのは、なんと2013年3月13日だった。
ちょうど10年前、私は今と同じように花粉症に苦しんでいたのだ。
ただし、10年間ずっとではない。
この数年はほとんど症状が出ず、おそらく免疫力の衰えで治ったものだと思っていた。
それが今年は再燃、花粉量が近年最高とは聞いていたが、ここまでひどいとは。
ああそうだった、花粉症ってこうだった、こんなにひどい目に合うのだった、と今思い返しているところだ。
もう一つ、ああそうだったと思い出したことがある。
二日前に衣替えのネタで書いたエビ茶色のベストのことだ。
エビ茶色とは書いたが、かなりオレンジ色に近く、大まかな分類では赤と言われても仕方ないほど派手だ。
それが理由で今まで着なかったのだと思っていた。
仕事用なら多少派手でもいいと、会社に着て行った当日に思い出した。
このベストは仕事に向かないのだ。
だから何度も「会社用に」と着て行っては数日でやめていたのだ。
まず内ポケットの位置が低いので、スマホを入れておくと機械にガチガチ当たる。
なにしろ、内ポケットの底は私のへそぐらいの高さだ。
ベストはボタンをしないから、低い位置に重心があると動いたときに遠心力がかかり振り回してしまう。
そしてポケット内のスマホはあちこちにぶつかるのだ。
しかも口が横向きで、ボタンが小さくて留めにくいので昨日はスマホを落としてしまった。
そして胸ポケットも具合が悪い。
なぜか口が内側に開いていて、右手で左のポケットを、左手で右ポケットの出し入れをすることになる。
両方同時にすれば『Ⅹ』だ。
口が横向きな癖に浅いから、入れたものがぽろぽろ落ちる。
そのせいできのうリップクリームを失くした。
おまけにこのベストは暖かくない。
もちろん気温が高くなってきたからこのベストに替えたのだが、その日から寒の戻りがやってきた。
で、チャック付き胸ポケットのあった防寒ベストは、もう洗濯されてしまったのだ。
今、「ベストなベストを求む」なんて考えてしまったけど、使わないでおこう。

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