エンターテイメント

ここでは、エンターテイメント に関する情報を紹介しています。
はるちゃんの電気椅子は一ヵ月の予定で始まり、
二回会社側の人集めノルマを達成したため、二か月の延長となった。
しかし、契約の都合もあり、次の延長はもうないのだそうだ。
はるちゃんの電気椅子椅子コーナーは7月22日で終了する。

行くたびにハンコを押してくれるカードを見ると、
初めて行ったのは4月の20日だったようだ。
はるちゃんがいつもの居酒屋に飲みに来て「オススメはなんですか」と訊ね、
坊主頭Fが「一人ならこっちにおいでよ」とこちらの座敷に呼んだのがその数日前だ。
1日20分ではあるけど、それ以来ほぼ週6のペースで顔を見ている。

これだけ長く過ごしていると、お互いどんどん気楽に馴染んでくる。
先日、新アイテムとして『はるちゃんの電気社長椅子』が導入された。
普段体験しているのは、普通の椅子に電位を発生させるシートが敷いてあるのだが、
これは電位を逃がさないから効果が高い上、リクライニングできて座り心地がいい。
暖房は付いてないはずなのに、座っていると体の末端まで暖かくなってくる。

私がそれを試した翌日、タイミングが良くてちづるがそれに座ることができた。
はるちゃんが「気持ちいいでしょ、あったかいでしょ」とちづるに訊いたあと、
私に向かって「昨日座った時、暖かかったでしょ」と話しかけた。
おしりや背中は体温で暖かくなると思ったけど、ふくらはぎが暖かいのは不思議だった。
なので「この辺が暖かいのが不思議」とリクライニングの足部に触れた。

ぎゃー!
そうだった、これは電気椅子だった。
自分のスペース以外の人や通電するものに触れると電気が流れるのだ。
ふと見ると横ではるちゃんがニコニコしている。

「あれ~、触りそうだなぁ。でも知ってるはずだしなあ。
 って、思ってたら触っちゃいましたね~」

「…言わんかい」

「言った方がよかったですかぁ~、ゲヘゲヘ」

悪いやつだ。


私のガサガサだったくるぶしがツルリときれいになった時も、
「前はストッキングはいたら破れそうなぐらいだった」と言ったら、

「ストッキングはくんですか?

「いや、はかないけど、もしはいたら破れそうなぐらいだったと…」

「脱ぐときすね毛が巻きこまれないですか?」

「いやいや、はかないから…」

「アレって、すごく痛くないですか?」

「はかへんって言うとるやないか!」

悪いやつだ。


今、押してあるハンコが60。
22日まであと15日だが、休日もあるので最終的には73になる予定だ。
坊主頭Fがまた誘って飲みに行く計画を立てている。
はるちゃんは歌も上手だしノリもいいから楽しみだ。

でも、すでにちょっと寂しくなりはじめているのだった。






↑電気椅子に行くからそのスーパーのお総菜ばかり食べてる話を書こうと思ったのにクリックしてね。





触れたら流れる
スポンサーサイト
世の中が白と黒になっている。
いや、サッカー一色になっている。
サッカーボールの色に掛けてみたのだが、ただわかりにくいだけになってしまった。
と、私なんかが言い出すぐらい、世の中はサッカーにどっぷりハマっている。

最初のコロンビア戦はいつもの居酒屋で見た。
いや、いつもの居酒屋にいた。
スキンヘッド1号に誘われて焼き鳥屋で飲んだ後でいつもの居酒屋に来たので、
かなり酔っ払っていて内容を覚えていない。
ただ、大勢と一緒になって歓喜の雄たけびを上げたことだけうっすら記憶がある。

そもそも私はスポーツを見る習慣が無い。
居酒屋でヤなやつに話しかけられたくないときにプロ野球の画面に目をやるぐらいだ。
特に応援しているチームもないし、好きな選手もいない。
それでも、日本代表が戦っているとなればもちろん勝ってほしいとは思う。
勝ってほしいが、勝つまでの経過はそんなに知りたくはない。


先日、日本が決勝トーナメント進出をかけてポーランドと対戦した。
そのときも、私はいつもの居酒屋にいて、珍しく酔っぱらっていなかった。
座敷にはスポーツ好きの団体が居て、まるでスポーツ居酒屋にいるような雰囲気だった。
カウンターにいる常連や店のスタッフもテレビ画面に釘付けになっていた。
歓声が上がると、調理場の女将さんが「何かあったのー?」と出てくるような状態だ。

そんなだから、私も無駄な話題を持ち出せないでいた。
ただ、日本とポーランドのやり取りを見ていた。
こんなに身の入っていない私でも、チャンスやピンチには、
「ひゃー」とか「どわー」とか「うひー」とか声を上げてしまう。
緊張と興奮の連続だ。

みんなこれを楽しんでいるのだろうか。
私には耐えられない。
やはりスポーツは翌朝のニュースで知るべきだ。
そんなわけで、私は中休みの時間に店を出た。


翌朝、ネットのニュースで日本が決勝トーナメントに出られるようになったことを知った。
ああよかったよかった。
しかし、記事をよく見るとポーランドには負けている。
負けても決勝に出られるのなら、あんなに緊張しなくてもいいではないか、
と思ったが、その内幕は朝の情報番組で知ることになる。

なんか、勝ち負けとか得失点差とかだけでは決着がつかず、
イエローカードの数まで勘定して進出が決定したらしい。
つまり、かなりの接戦だったということだ。
よかったー、生で観てなくて。

テレビで結果を知った後、良いシーンだけを見せてもらえたらそれで満足だ。
すごくサッカーのうまい人達の集まりなのだから、上手な技が決まった時の映像だけで良い。
ただ、情報番組で観るデメリットもある。
サッカーを観ている人を見せられたり、素人の感想を聞かされたり、
試合後の都会の交差点の様子を見せられたりするのだ。

それでも、勝った後の喜びだから特別に大目にみよう。
でも、試合前の動物による勝ち負け占いは許さない。






↑ベルギー人もクリックしてね。





がんばれニッポン
土曜、はるちゃんの電気椅子最終決戦の日。
私は出勤だったのでラインやメールで人を誘うしかない。

数日前から「オレは行かない」と言っていたスキンヘッド1号には30分おきにメール。
「旦那さま、本日最初のスケジュールは電気椅子です」
「今日の運勢『はる』に関連する人に合えば血がサラサラに」
「1号さん、土曜日あのスーパーに行ってないよね、あんただけアリバイが無いんだよ!」
こういうのを送っていたらお昼過ぎに「お前ヒマか」と返事が来た。

Tさんから連絡、
「今行ってみたら混雑していたので失礼しました」
どうやらたくさん集まっているようだが、ひとり逃がしてしまった。

本社の部長は情報を拡散してくれているようだ。
しかしお誘いメールにはなかなか返事が来ない。
私と同じく出勤だったSちゃんは行ってくれるらしい。
店長と奥さんも「行ってみようかな~」と言っているが仕事の終わり次第だろう。


夕方、行ってみる。
1号が端っこに座っていた。
はるちゃんに訊いたら数が微妙なところらしい。
この時間帯は谷間になって人が少ないのだが、これではいかん。
椅子を終えてから電話とLINEだ。

なかなか人が捕まらないところに、QちゃんからLINEがきた。
内容に関係なく「来て―」と送る。
Qちゃんも「私は行かないよ」と言ってた派だ。
でも「息子に訊いてみる」と言ってくれた。

外でスマホをいじっている間に、ちづると坊主頭Fが来たようだ。
Qちゃんも来てくれた。
息子さんを「スーパーまで送って」とだまして車に乗せてもらってきたらしい。
なにも知らない息子さんもそのまま電気椅子送りだ。

ずっとそこで待っているのも何なので、Fといつもの居酒屋に行った。
Fの話ではたぶん大丈夫だろうという予想だが油断はできない。
2~3人行けそうな人もいたのだが、飲み始めていると腰が重い。
それに、店のお客を連れ出しては営業妨害だ。

Qちゃんが来た。
あのあと姉一家も呼んでくれたらしい。
終了時間の8時を過ぎた。
当たり前だがはるちゃんは来なかった。


翌日、本社の部長からメールが来た。
「延長おめでとう」
そのスーパーに行ったので、のぞいてくれたらしい。
良かったー、自分で見に行くのはドキドキするからいやだったのだ。

何はともあれ、延長決定!





↑これで一ヵ月は仕事の後に畑に行けないけどクリックしてね。






お祝いだ
はるちゃんの電気椅子延長計画はいよいよ大詰め。
ここまで目標の230人は達成できず最終日となってしまった。
となると結局、一日集中大作戦を決行するしかない。
なのに本日第三土曜日、私は月に一度の出勤日だ。

となると、電話、メール、ライン、口伝えしか方法がない。
これは相手によって前日に知らせた方がいい人と、
当日知らせた方がいい人がいると判断した。


まず、早めに言っといた方がいい人から連絡だ。
数日前から混んでいたので来なくなったスキンヘッド3号には丁寧に、
「また行ってやってくれませんか」と送る。
しばらくしたら「今行ってきました」と返事が来た。

本社の部長にはもう一度お願いメール。
優しい彼は、仲の良い営業先にも声をかけてくれるらしい。

O川が荷物を届けに来たので、本社のみんなに声をかけるようきつく言っておいた。
N岡にはLINEで「あなたは電気椅子に来る~来る~来る~」と送った。
まさかの「イコカナ」という返事。
上司Tには「メモ持ってったんやったら電気椅子来んかーい!」

落語を一緒に行く友人Fには最後の「またアレなの」と送る。
商店街に店を持つ女の子には「いよいよ最終日」で知り合いに声をかけてもらう。
以前行っていたジムで仲良くなったTさんには、事情を説明。
「また今度飲みに行きましょう」というのが社交辞令に聞こえないように、
水曜日にそのジムにも行ってきた。


夕方、Mえから今日はいけると連絡が来たのでスーパーで待ち合わせ。
ちょうどそこで買い物に来たスキンヘッド5号を捕まえた。
この人は居酒屋で電気椅子の話が出た時「似たのを持ってる」と言っていたが関係ない。
無理矢理引っ張っていってはるちゃんに引き渡す。
ついでにこういうことが嫌いなスキンヘッド2号も誘惑しておくようMえに言った。


さて、今日は当日、連絡しなければならない人がまだまだいる。
弟にも家族のよしみを強調しなくてはならない。
スキンヘッド3号には「ヘンタイエロオヤジのおねがい」と送ることにしよう。
スキンヘッド1号は「オレは行かないぞ」と言っていたから、
何人かで何回もメールの波状攻撃を仕掛けよう。

ちょっと難しいが、忙しいKちゃんとQちゃんには土下座の絵をつけてLINEで。
本社の倉庫係のNさんには、仕事で交換したLINEに初書き込みだ。
一回行ってくれたSちゃんは私と同じく出勤だが帰りに行ってくれるらしい。
私が帰る時には店長と奥さんにも声をかけていこう。
そして、土曜出勤の日に交代で来る事務員のAちゃんを連れていかねば。






↑おいでおいでクリックしてね。





ずるずるずる
4月半ばに始まり、5月半ばで終了予定だったはるちゃんの電気椅子は、
みんなが知り合いを紹介し続けた結果、一ヵ月の延長となった。
月日の経つのは早いもの、もう6月の半ばだ。
はるちゃんの電気椅子は6月18日(月)で終了予定だ。

もちろんここで再び延長への挑戦となる。
16日(土)までに230人集めれば一ヵ月延長だ。
無料で続いているお試しコーナーだが、そこはもちろん利益を追求する企業のこと。
宣伝効果が得られるかどうかで力の入れ方も変わってくる。

前回はある一日に常連たちの気持ちを集中させた。
その結果、90人ぐらいが平均だったのに180人を達成できたのだ。
しかし、そのやり方ではるちゃんは上司に怒られたらしい。
それ以降一度も180越えをしていないではないか、と。
だから今回はそのやり方を封印する。

常連が口裏を合わせて一日に集中しないのならどうするか。
新人を増やすしかない。
そこで、常連は休まず、一日一人新人を連れてくる作戦だ。
そうすればこの週末に向かって加速度的に人数が増えるはずなのだ。


昨日は電気椅子は休みの日。
居酒屋では電気椅子に行くグループが話し合っていた。
果たしてその人数は達成できるのか。
なにしろ、前回の延長の時知り合いは声をかけ尽している。

とはいえはるちゃんにはまだまだいてほしい。
そりゃほぼ毎日、42回も会っていたらなごりも惜しくなるというものだ。
それに電気椅子の効果でガザガザだったくるぶしがツルツルになった。
ほとんど二日酔いをしていないし、筋肉痛も一日で納まる。
なによりも、カラオケですごく声が出るようになった。
延長されたい。


誰かほかに行ってくれる人はいないか。
口数多子はすでに毎日通ってくれている。
Sちゃんは今日行ってくれるらしい。
となると、あとは本社のやつらだ。

本社から来る人にはかなり声をかけている。
営業、配達、上司T、偶然会った事務員、みんな快く返事はしてくれるが誰も来ていない。
ちょっと私の押しが弱かったかもしれない。
これは作戦を練らなくては。

カラフルで誰でも欲しくなるようなメモをたくさん用意した。
それに商品のレッテル用シールをプリンターで印刷して一冊ずつ貼った。
『某スーパーにてこれこれこういう企画中。ご協力をお願い』
これをレジ袋に一杯配達の人に持って行ってもらった。

これで今日誰も来なかったら陰険なファックスを送りつけてやろう。
社長のいる印刷部門にもシール付きメモを配ってやろう。
それでも誰も来なかったら、取りに来る荷物にニチャニチャするものを塗ってやろう。





↑ビリビリしないからクリックしてね。






椅子の裏は描きにくい