最近、母がデイサービスに行く日は、朝から実家に行くようにしている。
お迎えに来てくれるスタッフさんにいろいろ負担をかけていることが分かったからだ。
食事をさせたり薬を飲ませたり着替えをさせたりを甘えていてはいけない。
なによりまず、玄関の鍵を開けておかねばならない。
そんなわけで7時過ぎに家を出て、およそ20分で実家に到着。
そこから30分ほどドタバタして、8時には実家を出なくては遅刻になる。
なかなかにあわただしい段取りだ。
さて、私の家と会社があるのは、神宮で有名な伊勢市だ。
実家があるのは水族館で有名な鳥羽市。
その道中は大きく二つの道になっている。
ひとつはちょっと遠回りだが、信号のない自動車専用道路。
もう一つは道のりが直線に近い国道だ。
伊勢市と鳥羽市の間には、夫婦岩で有名な二見町がある。
今は伊勢市に編入されているが、もともとは独立した〝町”だった。
自動車専用道路には『二見』という乗り口があり、ここから入るのが一番近い。
私は会社前の国道、通称バイパスを降りて下道を通り、
二見から自動車専用道路に乗って鳥羽市に向かうのが通常だ。
帰りも二見で自動車専用道路を降りて最短距離で帰りたい。
が、行きとはちょっと事情が違ってくる。
通勤時間のピークを迎えるタイミングでは、下道からバイパスに乗るのが大変だ。
混雑を我慢して合流したとして、私の会社はすぐそこ。
バイパスに乗ったらすぐに右車線に入り、じきに右折しなければならない。
これでは遅刻してしまう可能性がある。
なので私は裏道を使う。
二見からバイパスへ向かう途中、ちょっと田んぼの真ん中に入っていく。
この道を通ると、バイパスに乗らずに、ひょひょひょと裏街道を通り、
なぜだか会社の裏に出てくることができるのだ。
その道がこれ。

朝の仕事前に通るにはとてものんびりして気持ちのいい道だ。
そしてこの道、覚えておいて損はない。
なにしろ鳥羽、二見、伊勢は観光地。
国道からバイパスに乗るところは、シーズン次第で大渋滞する道だ。
その時この道を使えば、びっくりするほど早く松阪、名古屋方面に向かえる。
ただし、見てわかる通り、対向車が来たら途方に暮れることは間違いない。
というか、このローカル道、よそから来た誰が発見できるというのだ。
しかも、ウチの会社裏に出る手前がまたべらぼうにややこしい。
シロートが手を出していい道ではないのだ。
だったら言うなや。
つーか、人に教えるなや。
教えたようで他所の人にはわからんがな。
地元の人にも他所から来たひとにも、この道を知ってる人にも知らない人にも、
みんなに嫌われるネタだったなあ。

↑地図でもとってもわかりにくいのよクリックしてね。