世間話

ここでは、世間話 に関する情報を紹介しています。
夕方時間が空いた、というか作った。
筋トレをする日なのだ。
いつも、胸筋と広背筋を鍛える運動をするのだが、腕立て伏せばかりだと飽きる。
そうだ、今日の広背筋を鍛える運動はフォークリフトを使って懸垂にしよう。
久しぶりだから何回できるか楽しみだ。

などとずいぶん自由時間の多い仕事場に勤めているが、
世の中では人出が不足しているらしく、やたら募集広告が出ている。
私の通勤路でも、たくさんあるチェーン店がバイト募集のポスターを貼っている。

某牛丼屋さんには、制服を着た四人のスタッフが、
『私たちと一緒に働きませんか』とこちらに微笑んでいる写真が出ていた。
かわいくてさわやかでかっこよくてピチピチしていてシアワセそうだ。
なんて居心地のよさそうな職場だろう。
ああ、自分もこんなスタッフたちの仲間になって働けたら……

だが、長く世間の泥の中を這い回ってきた私は知っている。
彼らの仕事は牛丼屋での調理や接客ではない。
そのステキな笑顔とスタイルで、人に憧れられるような状況を演出し、
若者を誘惑するような写真を作るために撮影されるのが仕事なのだ。
そう、モデルだ。

本当の牛丼店のアルバイトはあんなにさわやかではない。
たいてい疲れていて、将来の不安と不特定多数との接触でストレスがたまり、
眉間に深いしわを寄せてうつろな目をしている。
以前どこかの居酒屋チェーンで注文をしたとき、
「はぁ。よろこんで」とため息混じりに喜ばれたことがある。

「いや違います。彼らは本当にウチの牛丼店に勤めている若者なのです。
 チェーン全体から選りすぐりのスタッフを集めたのです」

そう反論する企業もあるかもしれない。
だとしたら、彼ら彼女たちに言いたい。
全国数万人いるスタッフの中から選抜される容姿を持っているのなら、
さわやかに撮影される方の仕事に付くことができるぞ、と。
ひょっとしたら、モデルを目指して勉強中で、そのためにバイトをしているのかもしれない。


そんな事を考えながら進んでいくと、某お手軽大衆的イタリア料理チェーン……
ええいめんどくさい、某サイゼリヤがあった。
この窓にもバイト募集のお知らせが貼ってある。
ただしこちらはイラストだ。

もはや、ストーリーの主人公となってしまった眉目秀麗の男女。
目的は牛丼店と同じ、ステキな職場感だろう。
ただし、こちらはそもそもそんなスタッフは存在しないことがわかっている。
牛丼店と比べて憧れ度はかなり低いが、それ以上に予算を低く抑えていることだろう。
ひょっとしたら、全国に数万人いるスタッフの中で絵心のある者が描いたのかもしれない。

ただ、どうせ誰もこのポスターのキャラクターに注目したりはしないだろう。
興味があるのは時給の数字だけだ。
だって全国チェーン店なのだ。
店の雰囲気も仕事内容もたいていの人が知っているのだから。





↑牛丼店の人も怒らずにクリックしてね。






時給はないしょ
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薄く知っている若い人たちの間でもめごとがあったらしい。
原因は、誰かが内緒の話をしゃべってしまったことだ。
おっさんからしたら大したことではないと思うのだが、
若者の間では、これは『裏切り』という重罪にあたる。
裏切られたと思った方は「信じていたのに」と怒るのだ。

もちろん秘密をまるっきりばらしてしまったらそれはもめて当然だ。
しかし、話を聞いてみると、そうでないことが多い。
互いの考え方のズレから、大事になっていく気がする。
これで長年の友達が分かれてしまったりするのはもったいない。


秘密があった場合、『信じる』は二種類ある。
まず一つは、
「あいつは決してこの秘密をほんの欠片さえもしゃべらないだろう」
という信じ方。
たいていはこう思っているようだ。

もう一つは、
「あいつがこの秘密を誰にどの程度話すか、その判断を信じる」
という信じ方だ。
私はむしろ、こちらの方が『信じる度』が高いように思う。


例えば、私が誰か女の子にフラれたとしよう。
この秘密をMえだけに打ち明けた。
私がいつもの居酒屋に飲みに行くと、いつものようにみんなにイジられる。
精神的にそれは辛い。
それを考えてMえが「こみはヘコんでるから」とAりに告げ、
二人であまりイジられないように配慮してくれる。

これならありがたいのではないか。
でも「欠片さえも派」の人は、
「人間関係でヘコんでいると言ったら、フラれたことがばれるじゃないか」
と怒るのだ。

私が居酒屋で飲んでいたら、私をフッた女子が予約電話を入れてきた。
空いているのは私の隣だけ。
そこでMえが女将さんに「あの二人はくっつかない方がいい」と言って配慮してもらう。
できたらこうしてもらいたいが「欠片さえも派」は怒る。

だから、欠片さえも話されたくない人は、信じてる人にも話してはいけないのだ。
信じているというのなら、その人が誰かにどれだけか話したとしても、
それは私のためになるよう考えてくれてのことだ、と信じなければいけない。
「あの人には話して欲しくなかった」と思っても、それは自己責任だ。
それで怒るなら「信じてた」ということ自体がウソになるのだ。


この二派が秘密を共有するともめごとになる。
お互い悪気はないだけに無意味な争いだ。
でも、それが若いってことかも知れない。

ただ一つ、どうしても言っておきたいことは、
私はフラれていないからね。
例えだからね。






↑自分とMえで例えて話したことがあるのでそのまま使ったけどフラれてはないからクリックしてね。





大きな穴だな
この地球に生物が誕生してすんごい億年。
単細胞の菌みたいなものからよくぞここまで進化した。
一番進化した人間がすごい、などと言っているのではない。
よくぞこれだけ多種多様、個性を持った生き物たちに進化したことかと感心する。

なにしろ、その能力・特徴の幅広さは天地創造をした神様も驚くほどだ。
飛ぶやつ、えら呼吸のやつ、シッポを切るやつ、袋の付いたやつ、
臭い液を出すやつ、ユーカリしか食べないやつ、ウロコのやつ、
病気を引き起こすやつ、後ろ足でぴょーんと跳ねるやつ、群れるやつ、
白黒のやつ、色が変わるやつ、もう書いていてもキリがない。


そんな中で、私が今回注目したのは“ウサギ”だ。
人間目線で考えると、ウサギは「うまいことやった」としか言いようがない。
なにしろウサギは、自分を覚えてもらう特徴として耳を伸ばした。
これは生物ファンシー界最大のヒットではないだろうか。

どこかが長い生物のベストスリーは、ウサギ・ゾウ・キリンだ。
ごらんのとおり、耳・鼻・首が長いことを売りにしている動物だ。
もちろんほかにも部分的に長い生物はたくさんいる。
しかし、やはりほかのやつらの長い部分はキャラとして弱い。

いくら例を挙げてもこのベストスリーに太刀打ちできるものはいまい。
彼らの特徴は人間界に浸透しすぎているのだ。
特にキャラクター界に。
どれだけ絵がヘタな人でも、このベストスリーだけは判別できるように描くだろう。


その中でも特に成功したのがウサギなのだ。
耳を伸ばすのは絵で描くときに一番簡単だ。
何ならあとから付け加えてもいい。
そして、かわいい。

ゾウの場合、長い鼻を特徴的に描こうとすると、どうしても正面では無理がある。
ちょっと斜めを向かせないとうまく表現できない。
それはある意味技術のいることだ。
そして、かわいくしにくい。

キリンの首はどの方向からでも長く描ける。
ただ、かわいく書くためには頭でっかちがいいのだ。
かわいい界では、8頭身より2頭身が好まれる。
でも、首を伸ばそうとすれば絶対に小顔になってしまう。
かわいい度が薄れてしまうのだ。


どうしてこんなに“かわいい”にこだわるのか。
今、動物界では人間に好かれるかどうかが反映・絶滅に関わってくる。
人間が手を加えてかわいく進化させた動物まで現れている。
私もかわいい動物が好きだ。
なのにずっと犬にも猫にも触っていない。

ウサギ触りたい。
吠えたり引っ掻いたりしないウサギがいい。
私の身の回りにいるイヌやネコは、どうも私を敵視しているらしいのだ。





↑うさ耳を付けた女子もクリックしてね。






描きたいものとちがう
写真というのは、昔から考えると驚くほど簡単になった。
フィルムの自動巻き取りが出た時でも驚いたものだが、フィルム自体が無くなった。
ピントも合わせない、ファインダーさえ覗かない。
現像に出さなくていいどころか、保存はデータの形になってしまった。

『楽・安・早』の三拍子が極端に進んだおかげで、
写真は本当にお手軽なものになった。
もはや世の中写真だらけといってもいいぐらいだ。
メモの代わりにも写真、人と会ったら写真、どうでもいい時でもまず写真だ。


そんな便利な写真だが、ちょっと進み過ぎているのではないか。
まずいかんのが、あの目が大きくなる機能だ。
女子はかなりの確率で、画像上整形をした写真を撮っている。
誰だかわからんではないか。
それで記念になるのか。
ニュースで犯人の写真がこれだったりすると、ふざけとんのか、と思う。

LINEで回ってくる写真は間違いなくこれだ。
Kちゃんと友人のQちゃんは毎年花火の時に浴衣写真を一緒に撮るという。
それを送ってもらったのだが、やはり目が大きい。
二人とも美人なのだからそのままでいいではないか。


遠方に働きに行っているMえの妹が帰省してきた。
二人の写真が送られてきたので、ちづるに見せてやった。

「ほうら、美人姉妹の写真だぞ」

「これではわからん」

それはそうだろう。
目が大きくなっているだけでなく、犬の鼻とヒゲが付いていて、
頭には大きな耳があり、周りでラメ的な破片がキラキラしている。

いや、確かにそういうのも楽しいだろう。
若い子らが、こんな機能ではしゃぐのもわかる。
しかし、どれもこれも全てが鼻付き耳付きおメメキラキラでいいのか。
私は、そのままの姿の写真が欲しいのだ。

MえからまたLINEが来た。

「これお父さん」

ミッキーマウスばりの耳の下はハゲ頭やないか。
目が、銀縁メガネごと大きくなっとるやないか。
犬のヒゲの下に、リアルな白髪のあごひげが生えとるやないか。
おっさんをファンタジーにするなー!






↑私だけ認識されなかったことがあるけどクリックしてね。





別物やがな
畑の草をクワで削り取ったり、ねじりガマを使って抜いたり、
植木ばさみで切ったり、唐グワで粉砕したりしていて午前中が終わった。
命の危険を感じるような暑さだったから、現場にはビーチパラソルを立て、
水分補給はもちろん、頭を氷のうでクールダウンしながらの作業だ。
家に帰ってシャワーを浴びたらぐったりだ。

とはいえ、寝室しかエアコンのない自宅にいると暑い。
中華料理屋さんで昼食を食べ、電気屋さんに行ったが、
歩いているとしんどくなってきて、コンビニでアイスクリームを買って帰った。
アイスノンと扇風機を頼りに90分の昼寝。

夕方、食品を買いに行かなければならないので、近くのショッピングセンターへ。
90分の昼寝がしてあるから、今度は途中でギブアップしたりしない。
存分に冷房を満喫してやる。
そのためのショッピングセンターではないか。


車は屋上駐車場へ停めた。
エスカレーターで売り場へ降りていく。
この時だ、冷房の能力、ありがたさ、私との相性の良さを感じるのは。

冷たい空気は低いところに溜まる。
逆に熱を持った空気は上昇していく。
ガラス張りで温室となったエスカレーターの乗り口は暑い。
そこから、そう冷房の湖に歩くこともせずに沈んでいくエスカレーター
あああ、天国への階段はエスカレーターだったのだ。
しかも、下り。

これが普通の入り口だったらどうだろう。
大抵入口は二重の自動ドアになっている。
暑い外の気温から、ちょっと涼しい中間部を過ぎ、涼しい内部に入る。
それでも、入口付近は空気の出入りがあるのであまり涼しくない。
自力で涼しい方向へ進んでいかなくてはならない。

涼しい方向とはどっちか。
食品売り場の冷蔵物あたりだ。
野菜売り場から魚、肉方面に歩いていくと、壁となっている冷蔵棚が涼しい。
商品を見ながら、体に冷気を浴びてリフレッシュできる。
ああ涼しい、ああ涼しい。

そこにバックヤードからの出入り口があった。
ちょうど商品の搬入の人とすれ違った。
彼は入り口で一礼をして代車を押していった。
そのときに感じたむんわりした熱気。
ああ、裏方さんの方には冷房は効いていないのか。

少し後ろめたさを感じながらも、その後お総菜からスイーツ、飲み物売り場と、
冷房棚のすずしさを網羅。
しかし、どれだけ居心地が良くてもいつかは帰らなくてはならない。
いやいやながらもレジを済ませる。

わかっていたよ、帰りのエスカレーターもあることは。
これは涼しき湖から出て行っているのか。
それとも砂漠の太陽に近づいているのか。
あああ、地獄への階段もエスカレーターだった。
しかも、上り。

帰りはそれだけじゃない。
停めてあった自分の車がまた地獄。






↑発熱しないからクリックしてね。





横からは描きにくい