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居酒屋で

ここでは、居酒屋で に関する情報を紹介しています。
久しぶりにいつもの居酒屋に行く日だ。
ちゃんと計画を立て、準備をしていかなければならない。

おすそ分け用のダイコンを3本畑で採ってきた。
会社でもらったカレンダーも3部持つ。
スマホには、ちづるが行ったウナギ屋の定食の写真が入っている。

「なんじゃい、その訳の分からん準備は」という声が聞こえてきそうだ。
自分で言うのは恥ずかしいが、私のことが好きで仕方ないお年寄りがいるのだ。
店に来たら「今日こみは来るのか」と訊き、時には電話で私がいるかどうかを訊ねる。
私とスキンヘッド1号がカウンターで並んで飲んでいた時は、
1号の後ろに立ってずっと私に話しかけていた。

困るのは、この人が他人の話を全く聞かないことだ。
私と1号が話している最中に、全く関係ない話で割り込んで来ようとする。
だから1号が、割りこませまいと大声でまくしたてる、てな事態に陥る。
もちろんとなりの席になったりしたら大変だ。
反対となりの人とは会話ができなくなってしまう。


そんなわけでこの準備をして店に行った。
のれんをくぐったら案の定、今説明した二人がいた。
幸い、一番奥の席が空いていて、二番目が1号。
一つ空けてそのお年寄りが座っていた。

私は二人に挨拶をして、厨房への出入り口がある一番奥に行く。
カレンダーとダイコンを女将さんに受け取ってもらうためだ。
入った時はカウンターの席順がわからないから、この時間に座りたい席を狙う。
今回は1号が奥側だったので、そのまま一番奥の席に座れた。

しかし、時にはお年寄りの方が奥に座っていることもある。
その時に生きてくるのがウナギの写真なのだ。
このうなぎ屋、最近近くにできたばかりで1号が興味を持っていた。
だから、1号とお年寄りのどちらか寄りに座るか選ばなければならない時に、
「例のウナギ屋の情報が手に入ったぞ」と1号にすり寄ることができるのだ。


その後、1号とお年寄りの間におっさんが座り、
そのおっさんの彼女が来たのでお年寄りはもっと離れていった。
それでも一番向こうから、
「ちょっと、奥の人」
と私に話しかけてきていたが、時間が来たので帰っていった。

座敷に若い人たちが来始めた。
ポテトサラダ2人前お持ち帰りを頼む。
これが「帰ります」の合図だ。
みなさんに「お先に」と挨拶して店を出た。

計画がうまいこといって気分がいい。
だが、ウナギの話題以外記憶がない。






↑もうウナギは使えないのよクリックしてね。




お土産
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居酒屋に行くのは難しい。
特になじみの店に入るのが困難だ。
常連たちはみんな、カウンターのどこに座るか、に頭を悩ませている。

私はなるべく早い時間に行く。
カウンターに誰もいなければ、一番奥から2番目に座る。
本当は一番奥がいいのだが、そこは前に調味料やら飾り物やら熱燗用の杯やらがあって、
中の女子とコミュニケーションをとる邪魔になるのだ。

私が先に座っていたら次に来た人の座る場所が決まる。
仲良しなら私の左隣(奥から三番目)
顔見知り程度なら一つ空けて、それ以外は2席ぐらいは空けて座る。
つまり私が二番目に来た時は、先客によって座る場所が変わるのだ。
仲良しがいたらその隣、顔見知り程度なら一つ空ける。

もし先客が二人いたら更に困る。
この二人がくっついて座っていたらどちら側に座るか。
これで私がどちらの客を好いているかを宣言するようなものだ。

一つ空いているときは間に座ればいい、というものでもない。
もちろん、その二人が仲良しとも限らないし、
他が空いているのに狭いところに割り込むなんて、よほどの仲良しでないとできない。
2人ともが仲良しならグイグイ割り込んでいく。
なぜなら、両側が決まっているという状態は安心できるからだ。

自分の片方、あるいは両方の席が空いているとき、
誰が隣に座るかは私が選ぶことができない。
私があまり好きでない人が来たら、あちらも私を好きでないように祈るしかない。
もうひとつ、両側が空いていたら、できたらいやなやつは左に座って欲しい。
右の奥にテレビがあるから、観てるふりをして背中を向けることができるからだ。


先客が二人いて、間が二つ空いているときは本当に困る。
間に座るにしても、その二人に優劣をつけなくてはならなくなる。
間を避けてどちらかの隣に座ったとしたら、反対の人に嫌ってる宣言をしたも同然だ。
両方から席を開けて座ったら、もはや三人とも他人ということだ。
先客が三人いて一つ置きに座っていたら更にややこしい。
説明は必要ないだろう。

で、私はひとつの作戦を利用している。
店に来ている率の高いスキンヘッド1号の隣を優先するのだ。
ともかく私は1号の隣に座ると常連たちに周知してもらえたらこっちのものだ。
1号だってそうなっていた方が楽なのだろう。
あとから来た時は必ず私の隣に来る。

ちなみに私だけがこんなことで悩んでいるわけではない。
女将さんをはじめ、中の女子たちは、この座り順で客の仲良し度を計っているのだ。
これに寄って何かを察し、来なくなってしまう人もいるぐらいだ。
それぐらい、席順問題は常連にとって重要視されているのだ。

では、今回の講義はこれでおしまい。
次回は『カウンターに若い女子の二人連れが来た場合』です。






↑昨夜はなじみの常連がほとんど来なかったけどクリックしてね。




なぜ一本か

てえ

昨日は色数を使いたいばっかりに、本来小分けして使うはずのネタをまとめて書いてしまった。
実家の片づけの話、久しぶりの畑作業の話、サトイモのきぬかつぎの話、
健康診断が近いのでダイエット主体にした筋トレの話。
薄く引き伸ばせば何回もの更新ができたのに、とんでもない無駄使いだ。

なんかネタはないかいな、と思ってスマホの写真を見てみた。
こないだの畑か会社で出たおやつか仏壇の写真ばかりだ。
あ、そういえばもうずいぶんいつもの居酒屋の話を書いていない。
てなことを思い出したのも、居酒屋の料理の写真があったからだ。


先週の木曜日に、久しぶりにいつもの居酒屋に行った。
私のルーティンだとMえの居る火曜か土曜なのだが、
火曜と土曜はMえ目当てに来る常連で混雑するのだ。
だからこの日はKちゃんを目当てにしよう。

徒歩出勤だったので、会社から直に行くと6時前に到着する。
先客は一人だけだった。

「久しぶり~、しかも木曜は珍しい」

と女将さんに言われた。
生ビールを頼んで日替わりメニューを見る。

「タイの塩焼きはあと二人前で終わり」

と私が魚好きなのを知っている女将さんがオススメしてくれた。
だったらそれをいただこう。

鯛


まさか一匹とは。
常連さんの一人が釣りに行き、大漁だったのでくれたのだそうだ。
先客が板前さんだったので飾り塩を教えてもらって初挑戦だそうだ。
成功しているとは言いにくい。

それにしても一人前にしては大きい。
鯛は頭にも食べられるところがたくさんあるうえ、私は解剖するかの如くきれいに食べる派だ。
これだけで今日のおつまみが納まりそうだ。
仕入れ値がかかってないとはいえ、これで350円。
コロナ禍で飲食店が困っている中、貢献できないではないか。

そんなわけで、ピリ辛味噌ナスとレンコンの明太子サラダをテイクアウトすることにした。
ちなみに、この派手な箸はKちゃんからのプレゼント。
あと、私にはお手拭きの袋を縛って箸置きにする習慣があるのだ。






↑江戸っ子はクリックしてね。




つり
久しぶりにいつもの居酒屋に行った。
ちょっと行く時間が遅くなったので、カウンターは予約と先客でほぼいっぱい。
一番端っこ、坊主頭Fの隣に座った。

彼といっしょになるのもずいぶんご無沙汰だ。
積もる話なんかをしていて、一瞬だったが私は気付いた。

「こいつ今『国勢調査』のことを『国勢調シャ』と言ったぞ」

でも私はスルーした。


誰かが大皿の『鮭のムニエル』を注文した。

「あっ、皮のないやつや」とFが言った。

前日にこれを注文して皮がないことに不満を持ったらしい。
私も鮭の皮は好きなので、Fには賛成だ。
でも、それもスルーした。

「女将、これからは剥いだ皮はこいつに食わせたってくれ」とFの向こう側のKYさんが言った。

「そうやそうや、残飯係やからな」と私も乗った。

Fはキャベツの芯が好きなので、キャベツを使い終わると彼に提供されるのだ。


私は『イワシの丸干し』を注文した。
そのあとで、Fが『おいしいたけ』というシイタケのマヨネーズ焼きを注文した。
女将さんが来て「オーブンの都合で先にシイタケが焼きたい」というのでOKした。

しばらくすると、奥の座敷のお客さんが『おいしいたけ』を注文する声が聞こえた。
Fと女将さんが私の顔を見ている。
ハイハイわかりました。

待つ代わりに『落花生の塩ゆで』をサービスしてくれた。
もちろん私に権利があるのだが、FとKYさんの三人でシェアした。

残りの落花生と、落花生の殻が同じぐらいの量になった時、
Fがうっかり殻の方を食べようとしたので、二人でツッコんだ。

「あー、やっぱり残飯が好きなんやー」

「キャベツの芯と鮭の皮と落花生の殻で残飯盛り合わせかー」

するとFが反撃してきた。

「ふーん、まだ丸干し食べられへんくせにー」

今だっ。

「ふーん、『国勢調査」のことを『国勢調シャ』って言うたくせにー」

「聞いとったんか!」

「寝かせとったんや」

「そういうとこ、好き」

居酒屋とは、みんなアホになりにくるところなのだ。






↑案外スキをみせられない緊張感があるんだけどクリックしてね。




イスはどこへ
「まずは黙って最後まで聞きなさい」
という前置きで教えてもらった話だ。

私の住んでいるところは、今でこそ伊勢市の一部となっているが、
平成の大合併までは独立した“村”だった。
田んぼや畑の多い農村地帯で、土地を持っている人が多かった。

ところが、どこの農家でも同じだろうが、あとを継ぐ人があまりいない。
ご両親が亡くなったり、あるいは存命中でも農業をやめてしまうところがある。
すると農地は放置され、草に飲まれて荒れ果ててしまう。
そんな土地があちこちにできていた。

そういうところには、マンションやアパートが建つ。
遊んでいる土地があるとお誘いがあるらしい。
さて、ここにも同じような成り立ちのアパートがあった。
大家さんは50代の男性で、両親は亡くなり、結婚もしていない。

ここに一人のおばあさんが住んでいた。
けっこうな高齢だったので、この大家さんも気にかけていたようだ。
そうしている間に、二人は親しくなっていった。

となるとおばあさんというのはおせっかいをしたくなるものだ。
独り身でいる大家さんのことが心配になってきた。
なにしろ真面目で地味でおとなしく、女性に積極的になるタイプではなさそうだ。

「彼女はいないの?」

「いません」

「好きな人は?」

ここで大家さん、なぜかおばあさんに打ち明けた。

「○○という居酒屋にいる、20代ぐらいの女の子」


○○とは、私がここでいう『いつもの居酒屋』だ。
ということは、

Mえではないか!


ということは、大家さんは少なくともいつもの居酒屋に行ったことがある人だ。
もし、ボトルキープでもしていたら誰かわかるだろう。
それはあまりに気の毒なので、素性がわかる部分は伏せて、
ちょうど女将さんとMえしか店にいない時にその話をした。

2人とも私と同じようにびっくりしていた。
「この話、そこに行くの?」と。

ちなみにおばあさんは、
「20代は無理やからあきらめようね」
と慰めたそうだ。






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ワザだ