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居酒屋で

ここでは、居酒屋で に関する情報を紹介しています。
久しぶりにいつもの居酒屋に行った。
ちょっと行く時間が遅くなったので、カウンターは予約と先客でほぼいっぱい。
一番端っこ、坊主頭Fの隣に座った。

彼といっしょになるのもずいぶんご無沙汰だ。
積もる話なんかをしていて、一瞬だったが私は気付いた。

「こいつ今『国勢調査』のことを『国勢調シャ』と言ったぞ」

でも私はスルーした。


誰かが大皿の『鮭のムニエル』を注文した。

「あっ、皮のないやつや」とFが言った。

前日にこれを注文して皮がないことに不満を持ったらしい。
私も鮭の皮は好きなので、Fには賛成だ。
でも、それもスルーした。

「女将、これからは剥いだ皮はこいつに食わせたってくれ」とFの向こう側のKYさんが言った。

「そうやそうや、残飯係やからな」と私も乗った。

Fはキャベツの芯が好きなので、キャベツを使い終わると彼に提供されるのだ。


私は『イワシの丸干し』を注文した。
そのあとで、Fが『おいしいたけ』というシイタケのマヨネーズ焼きを注文した。
女将さんが来て「オーブンの都合で先にシイタケが焼きたい」というのでOKした。

しばらくすると、奥の座敷のお客さんが『おいしいたけ』を注文する声が聞こえた。
Fと女将さんが私の顔を見ている。
ハイハイわかりました。

待つ代わりに『落花生の塩ゆで』をサービスしてくれた。
もちろん私に権利があるのだが、FとKYさんの三人でシェアした。

残りの落花生と、落花生の殻が同じぐらいの量になった時、
Fがうっかり殻の方を食べようとしたので、二人でツッコんだ。

「あー、やっぱり残飯が好きなんやー」

「キャベツの芯と鮭の皮と落花生の殻で残飯盛り合わせかー」

するとFが反撃してきた。

「ふーん、まだ丸干し食べられへんくせにー」

今だっ。

「ふーん、『国勢調査」のことを『国勢調シャ』って言うたくせにー」

「聞いとったんか!」

「寝かせとったんや」

「そういうとこ、好き」

居酒屋とは、みんなアホになりにくるところなのだ。






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イスはどこへ
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「まずは黙って最後まで聞きなさい」
という前置きで教えてもらった話だ。

私の住んでいるところは、今でこそ伊勢市の一部となっているが、
平成の大合併までは独立した“村”だった。
田んぼや畑の多い農村地帯で、土地を持っている人が多かった。

ところが、どこの農家でも同じだろうが、あとを継ぐ人があまりいない。
ご両親が亡くなったり、あるいは存命中でも農業をやめてしまうところがある。
すると農地は放置され、草に飲まれて荒れ果ててしまう。
そんな土地があちこちにできていた。

そういうところには、マンションやアパートが建つ。
遊んでいる土地があるとお誘いがあるらしい。
さて、ここにも同じような成り立ちのアパートがあった。
大家さんは50代の男性で、両親は亡くなり、結婚もしていない。

ここに一人のおばあさんが住んでいた。
けっこうな高齢だったので、この大家さんも気にかけていたようだ。
そうしている間に、二人は親しくなっていった。

となるとおばあさんというのはおせっかいをしたくなるものだ。
独り身でいる大家さんのことが心配になってきた。
なにしろ真面目で地味でおとなしく、女性に積極的になるタイプではなさそうだ。

「彼女はいないの?」

「いません」

「好きな人は?」

ここで大家さん、なぜかおばあさんに打ち明けた。

「○○という居酒屋にいる、20代ぐらいの女の子」


○○とは、私がここでいう『いつもの居酒屋』だ。
ということは、

Mえではないか!


ということは、大家さんは少なくともいつもの居酒屋に行ったことがある人だ。
もし、ボトルキープでもしていたら誰かわかるだろう。
それはあまりに気の毒なので、素性がわかる部分は伏せて、
ちょうど女将さんとMえしか店にいない時にその話をした。

2人とも私と同じようにびっくりしていた。
「この話、そこに行くの?」と。

ちなみにおばあさんは、
「20代は無理やからあきらめようね」
と慰めたそうだ。






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ワザだ
Mえが「おいで」というからいつもの居酒屋に行くことにした。
部屋筋トレのあとシャワーを浴びてサッパリしたから、雨が降ってないのはありがたい。
もちろん仕事は休みだから一番乗りで店に入った。

席についたら女将さんが、

「お誕生日おめでとうございます」

と言って焼酎のボトルを2本、カウンターに出してくれた。
書いてある文字を見たら、スキンヘッド1号とKちゃんからのプレゼントだ。
女将さんは二人がボトルにしたから違うものを買ってくれたらしい。

そこへMえがやってきた。
「おめでとう~」
とくれた紙袋には、ジムで使うタオルと豆乳でできた謎のスイーツ。
妹からのチーズケーキも一緒に持って来てくれた。
ああ、なんてありがたいことでしょう。


そこへ、常連の中で一番の乱暴者がやってきた。
もう70歳になるのだが、体がごつくて言葉使いが良くないので敬遠されている。
その人が誰もいないカウンターを素通りして私の横に座った。

「おいこらハゲ」

「ハゲてはないけどね」

(カウンターの中に向かって)「おい、包丁よこせ」

というのが、私の彼のいつものパターンだ。
その後も柄の悪い会話が続き、私が「そんなことしたらあかんがな」の繰り返しだ。

と、突然この人が、

「こいつに生ビール1杯出したってくれ」

とおごってくれた。
しばらくすると自分が注文した水割りを、口も付けずに、
「こんな薄いものは飲めん、おまえ飲め」とくれた。

で、帰る時には、
「こいつの分も一緒に勘定してくれ」
と言って私の分も払っていってくれた。
どうせ払ってくれるなら、ビールや水割りをくれなくてもよかったのだが。
とはいえありがたいことだ。

おかげで、その後しばらくいて、締めにマーボー飯まで食べたのに900円だった。
そして、連休4日目はおとなしくしていることになったのだ。






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今日から仕事
久しぶりのお天気だ。
会社のノボリを立てるのも何日ぶりだろう。
洗濯した手ぬぐいも、メモ作り用の刷毛もよく乾いた。
ああ、やっぱり天気がいいと気持ちがいい。
こんな日はビールがうまいに違いない。

なので飲みに行った。
いつもの時間なのに、いつもより外が明るい。
天気がいいからだ。
が、店に入った途端、雲行きが怪しくなってきた。

先に居たのはカウンターに二人だけ。
片やスキンヘッド1号、70代、口癖は「なぐったろか」
片やSやん、80代、くちぐせは「バカヤロウ」
共通の特徴は、人の話を聞かないこと。
まあまあまあまあで、間に座らされてしまった。


女将さんも含めて4人で話し出す。
まずは天気がいい話、そして天気予報を見ながら明日からの雨を嘆く。
コロナウィルスがまた流行ってきた話、どこそこで出たらしいなんて噂話。
で、お酒も入ってくると、この二人が自分勝手な話をし始める。

Sやんは、私と会うと、まず野菜作りの話をする。
今年は雨のせいで出来が悪い、という話に相槌を打つ。
1号は、今度一緒に行こうと言っていた焼き鳥屋の話だ。
コロナがヤバいから延期しようかなんて相談になる。

同時に話しだすから両方の意味がわからない。
この場合、私が顔を向けた方に話を続ける権利が生じる。
なにしろ三人で話題が二つになっている。
私が参加した方は会話だが、もう一方は独り言だ。

そこへバイトのKちゃんが出勤してきた。
こうなると二人が私を捨てて、Kちゃんに話しかける。
Sやんは「Kちゃん今日もきれいだね」なんておべっかだ。
1号は一緒に行くはずだった焼き鳥の延期を相談のように仕掛ける。
ここは1号有利だ。
となるとSやんは私を相手にしようとする。

なんの話をしようとしていたのか知らないが「これがこんな形で」と説明しようとしたようだ。
そこへ1号が「そういえばお前さー」と突然私に振った。
思わずそちらを向くと、Sやんは取り残される。
三角を表そうとして指揮者のような恰好で、口の形が「お」の状態で止まっている。
かわいそうなので1号の話を切り上げてSやんの方を向く。
すると一時停止を終了して動き始める。

さて、こんな人たちをいつまでも相手にしていられない。
必殺技を使って帰るとしよう。

「女将さん、このサラダ持ち帰りで」

こうすると、「奥さんへのご機嫌取りだな」とからかわれて解放されるのだ。






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やかましいの
なんであれ、食べ物をいただけるというのはありがたいことだ。
記憶に新しいのはタケノコだ。
タケノコを漢字で書くと『筍』
タケガンムリに旬とまさにその生態をくどく表現している。
一年の一時期に集中してもらえるものだ。

今年はありがたいことに、土嚢袋で数回もらった。
ありがたいことだから「茹でてあるやつなら…」なんてことは言わない。
会社の人にたっぷりおすそ分けして、とても喜んでもらえたが、
間違いなく「茹でてあるやつなら…」と顔に書いてあった。


タケノコをくれた人が同時に“あおさ”もくれた。
緑色の乾燥した海藻で、これはそのままみそ汁に入れて使えるから便利だ。
なにしろ座布団サイズのを二枚ももらったので、一枚はみんなにおすそ分けした。
一時期「コロナウィルスに効く」なんて噂が立ったからタイムリーだった。
いまだに大きめのジップロックに3袋もあって日々利用させてもらっている。

海藻といえば、母がワカメを無限にくれる。
なんでも親戚に送る予定で買ったのだが、いろんな事情で送れなくなったらしい。
塩で水分を抜いたワカメが一袋1kg。
これが最初は4袋もあった。
がんばって食べて、おすそ分けもして、今は実家とわが家に1袋ずつになっている。


ある日、ちょっと遅めにいつもの居酒屋に行った。
常連が数人来ていて、カウンターの上には大皿がいくつか並んでいた。

そのうち、特に大盛りのさらに目が行った。
なんだろう、今までに見たことのない料理だ。
パッと見、黄色と黒という食欲をそそらない色合いだ。
日替わりのメニューを見る。

『キクラゲの炒め物』

私はキクラゲが主役になっている料理名を初めて見た。
キクラゲなんて、どんな料理であれ、ちょこっとだけ入っているものだ。
中華飯に入っていたら良心的だなと思うランキングで、
ヤングコーンとウズラ玉子の間に入るやつではないか。
せっかくなので注文してみた。

肉とタマネギとキクラゲに玉子を入れて炒めたものだ。
メインになるだけあってキクラゲ量がハンパではない。
しかも丸ごとサイズで入っている。

「たくさんもらったの」
と女将さんは言っていた。
が、それから数回行っているが、いつもある。
キクラゲだって、乾燥させたのを戻して使うモノだ。
いったいどれだけの量をもらったのだろう。







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テレビで見た