庭の砂利敷きが完成して、うほーいうほーいと達成感に浸っていると、
5時のサイレンが聞こえてきた。
まだ5時、もう一仕事できる、よし、畑の収穫に行ってこよう。
お昼の買い物中に雨に出会ったから、様子も見て来たい。
昨日は収穫をしてないから、なにかは育っているはずだ。
今年は梅雨の時期の日照不足とここしばらくの日照りで成績が良くない。
調子がいいのはゴーヤぐらいで、というかゴーヤは普段より実付きがいいような気がする。
収穫はバケツいっぱいのゴーヤのスキマにオクラやナスやピーマンを詰める感じだ。
とはいえ、ゴーヤは先日最後の冷凍を食べたばかりだからありがたみがない。
よし、居酒屋に持って行ってやろう。
まだ早い時間だから、野菜を持って行って生ビールを1杯か2杯飲んで帰って来よう。
お昼に買ってきた焼き鳥や鉄火巻きがあるからメインは家飲みだ。
そうと決まったら早く出かけよう。
カウンターにはすでに2組の常連がいた。
私が座ってすぐに二人連れが来て、席を詰めて空き席は1席となった。
そろそろ帰ろうかというころ、玄関が開いて誰かが来たらしい。
女将さんがびっくりしたように「あれ~久しぶり~」と声を上げた。
そちらを見て私もビックリ。
私のことをなぜか唯一『たぬちゃん』と呼ぶおじいさん、Sやんだ。
ビックリするのも当然、来店は数年ぶりで、そのころからデイサービスに行き始めたと言っていた。
噂では家にいるときはずっと寝ていると聞いていた。
確か今年84歳、今も杖を突いて震えている。
彼を知らない常連も増えていたので、自然と私の隣に誘導されてきた。
なんでも知り合いに誘われてお出かけして、帰りにここで降ろしてもらったのだそうだ。
久しぶりの生ビールを注文してゆっくり飲む間、お付き合いをすることにした。
私は生ビールを2杯飲んで日本酒に切り替えた。
しゃべっているうちに、なんだかんだで生ビールを空けてしまった。
「もう一杯飲め!」とお酒をいっぱいおごってくれて、タクシーを呼んでもらう。
ちょっと時間がかかると言われたのに、人を待たせるのが嫌いだからと店を出て行った。
おごられた一杯を飲んだら私もすぐに帰ったのだが、予定を40分過ぎてしまった。
しかもお酒を二杯飲んでしまったから勢いづいて、家でもたっぷりやってしまい、
翌日の公園の草取りがとてもしんどかった。

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