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居酒屋で

ここでは、居酒屋で に関する情報を紹介しています。
いつもの居酒屋にはメニューが二種類ある。
一つはカウンターの上や壁にずらりと並べられた木札の定番メニューで、
味のある個性的な文字が筆書きされている。
書いたのは女将さんの娘さんだ。

もう一つは、ブラックボードに毎日書かれる日替わりメニューだ。
日替わりメニューの方は、女将さんに迷いがあったり忘れていたりで、
私が店に行ってから書き換えられることが多い。

「今日は茶碗蒸しをするよ」

と言ってブラックボードの前に立った女将さんが悩んでいる。

「なあなあ、『蒸す』って漢字はこれでよかったっけ?」

どれどれ、漢字博士の私が見てやろう。
実は漢字博士じゃない私だが気が付いた。

「女将さん、『蒸す』はそれでいいと思うけど、それは『腕』じゃないか?」

「え?」

「それじゃ『ちゃうでむし』やがな」

書かれていたのは『茶腕蒸し』だ。
店にいたスキンヘッド1号も大笑いだ。

「ホントや。じゃあ『わん』ってどんな字やった?」

「たしか『いしへん』じゃなかったかな」

そこで女将さんは思い出した。
以前、茶碗蒸しは定番メニューだったので、古い木札のメニューを見たら書いてあるはずだ。
女将さんが木札置き場を探してみる。

「あった」

そこにかかれていたのは『茶腕蒸し』だ。
これが以前はずっと掛けられていたのだ。


それから数日後、女将さんの娘さんがやってきた。
ブラックボードのメニューから定番化したものを木札に書くよう頼まれたらしい。
そこで私は例の『茶腕蒸し』の木札を見せて指摘してやった。

「ホントやー、ぜんぜん気付かへんだー」

と大笑い。
そこへスキンヘッド1号が入ってきた。
木札を前にした娘さんを見て思い出したようだ。
娘さんをビシッと指差し、

「おまえ、間違えて『ちゃわんうで』って書いとったやろー」

今度はあんたが間違っとる。






↑腕を振るってクリックしてね。




アレだと言いたいだろう
ある日ある夜、いつもの居酒屋のカウンターで2対1のバトルになった。
1が私、相手は坊主頭FとX氏。
テーマは『ラーメンはまずスープを飲んでみるべきか』だ。

2人の意見はまずこうだ。
「苦労してスープを作った人に敬意を表してスープの味を試すべき」
これに対して私は、
「ラーメンなんざぁ、好きなように食えばいい」
という考えだ。

だから、まずスープを試したい人はそうすればいいし、
麺から行きたい人は最初っからズルズルッといけばいいと思う。
ただし、私の本心は、
「ラーメンはまずスープから行くべきではない」
だ。

なぜなら、ラーメンのスープは麺と合わせることを前提に作られているはずだ。
最初にスープを飲んだら、設定より濃い味を感じることになる。
その後でラーメンにとりかかったらラーメン店の設定より薄いラーメンを食べることになる。

2人は「そんな事はない」と言う。
だったらまず麺を食べたってスープの味ぐらいわかるだろう。
麺+スープでラーメンなのだ。
ラーメンで食べ始め、最後にスープを平らげるのだ。

『敬意』というのも気にいらない。
だったらこの居酒屋でサバ味噌煮を食べるときは、まず味噌を舐めるのか。
アジの南蛮漬けは合わせ酢をすすってみるのか。
そうでないなら、なぜラーメンだけ特別視するのか。
敬意というんだから、当然スープを残したりはしないのだろうな。


そこから話は発展する。
コショウを掛けるのは、まずスープの味を試してからだというのだ。
私はまずコショウを掛ける。
テーブルにあったらニンニクも入れる。
好きだからだ。

しかしやつらは反対する。
「スープを飲んでみないとコショウやニンニクが必要かどうかわからない」というのだ。
そうじゃない、私はラーメンにはコショウやニンニクが必要なのだ。
だいたいそこに置いてあるということは、必要な可能性があるということだ。
可能性がある限りは、私はそこに当てはまる。

カウンターでは三人がカンカンガクガク熱主張をぶつけ合う。
こんなもの答があるわけではないから終わらない。
そこへMえが近寄ってきた。

「私も麺から食べるよ」

勝負あり!






↑だけど牛丼に紅ショーガはあんまり必要ないのでクリックしてね。




声デカい
昨夜は飲み会だった。
久しぶりにAりが参加してくれた。
他のメンバーはスキンヘッド1号、2号、Mえ、坊主頭F、そのクレーンゲーム友達だ。

このメンバーがイマイチぎくしゃくしている。
1号がFのクレーン仲間を快く思っていないのだ。

それもそのはず、以前焼肉屋に行ったとき、いつの間にかクレーン男はメンバーに入っていた。
が、呼んだのはF。
この時は1号が「オレが連れったる」という気持ちだったので、
なぜか知らんけど、男一人余分に払うことになった。
Fは「こいつの分はオレが払う」と言っていたのだが、結局1号が払ってくれた。

クレーン男はお金を出さない。
というのも、お酒を飲めないからだ。
彼はFの運転手をする代わりに飲み食い代を払ってもらっているのだ。


何が良くないか。
1号がおしゃべりだからだ。

来週はR子ちゃんを焼き鳥屋に連れって行く約束ができている。
本当は私と1号とR子ちゃんの3人の予定だった。
だから予約もカウンターだったのだ。

私には私の段取りがあった。
焼き肉を1号が全部払ってくれたから、焼き鳥はお返しで私が払おうと思っていたのだ。
が、昨日の飲み会前、先に店に到着して二人になった時、

「焼き鳥、4人な」

と宣言された。
聞いたら、Kちゃんを誘ったというのだ。
行こうとしている焼き鳥屋はKちゃんの家の近くだ。
誘ってもいいだろう。

なのに、昨日の飲み会で、1号が2号に、

「おまえも来る?」

と誘っているではないか。
おまえアホか。
なんで全部ベラベラ公開してしまうのだ。
寒くなったらフグを食べに行く話をしていたが、
あれも大勢の前で言うからすごい団体になってしまっているではないか。


で、焼き鳥の話だ。
おい、焼き鳥は私が焼き肉のお返しに払おうと思っているのだぞ。
人を増やすな!

たぶんこれは割り勘になる。
それを私は「ちょっと聞いてよ~」とMえやQちゃんに話した。
だからその分を払うために別の飲み会が開催され、MえとQちゃんが参加することになる。
こうして飲み会だらけの予定になっていくのだ。






↑だから、Aりの送別会は1号にないしょだったのだクリックしてね。




こら
私がいつもの居酒屋に飲みに行くのは、火曜と土曜に決まっている。
Mえが入っているからだ。
というとMえ目当てで通っているみたいに聞こえるかもしれないが、
実際はMえが「来なさい」と言ってくるからだ。
火曜はR子ちゃん、土曜はKちゃんがいるからこのリズムだと全員に会うことができる。

しかし、今週はみなさん個人的な用事が忙しく、複雑に交代したらしい。
火・木・金・土とMえが出勤になった。
R子ちゃんもKちゃんもMえに「変わって~」とお願いしたのだ。
で、火曜日に飲みに行ったとき、私はMえにこう言われた。
「今週は金曜に来なさい」

Mえの妹が来るのだそうだ。
本当なら彼氏と来る予定だったのだが、彼氏が急に来られなくなって不機嫌だという。
だったらお土産に甘いものでも買って行ってやろうか。
Mえが早番だから、終わってからカラオケに行く可能性もあるらしい。
もはや深夜決定だ。


当日、ホントに妹が来るかどうかLINEで訊いた。
すると、どうやら彼氏も来られるようになったらしい。
じゃあ、デートではないか。
私がこの日に呼ばれる理由はなんだ。
アホらしいから甘いものを買うのはやめた。

7時ごろ店に行くと、カウンターの奥から三つ席が取ってあった。
アベックと私だそうだ。
Mえが10時半に終わったらカラオケに行く予定だが、
これはあくまでもMえと妹の段取りなので、彼氏が行かないといったら行かないらしい。

彼氏は行かないと言ったようだ。
Mえの仕事が終わる前にアベックは帰っていった。
2人だけで別の店に行ったようだ。

「カラオケどうする?」

と仕事を終えたMえが相談に来た。
どうするもなにも……

「ちょっと待っとってな」

Mえは終電に遅れそうなお客さんを送っていった。
で、戻って来たら、

「友達から電話来たから遊びに行ってくるわー」

と帰っていった。
だったら早く帰れそうなものではないか。
この後、Kちゃんと女将さんに筋トレの方法を訊かれ、
実演付きで説明していて閉店となったのであった。






↑もちろん朝寝をしたのでクリックしてね。




風来坊

なんだか風邪気味だ。
だから、飲みに行っても早く帰ることにしよう。

いつもの居酒屋に行くと、すでにキャップさんがいた。
それからスキンヘッド1号が来て、平林が来て、坊主頭Fと友人が来た。
メンバーとしては理想的だ。

みんなで「寒くなったね」などと話していた。
「寒くなると日本酒がいいね」
「だけど日本酒は毒だね」
などという会話になった。

話をすると飲みたくなるものだ。
キャップさんは熱燗を飲み始めた。
私も一杯だけ冷や酒を飲むことにした。
私は冬でも冷や酒派なのだ。

「冷や酒もうまそうですね」

とキャップさんが言い出した。
一杯飲んでみようと注文した。
彼の飲み方は尋常ではない。
瓶ビールを飲んでから、熱燗とチューハイと冷や酒を並べて飲んでいる。


やっぱりキャップさんが壊れた。
こんな彼を見るのは初めてだ。
オーナーを呼んで、連れて帰ることにした。
私も付き添いだ。

家の近くに行ったのに、どこが家だか言わない。
真っ直ぐ歩くどころか、立っていることさえままならない。
靴も片一方ない。
キャップさんの家を知っている1号に電話をして、家の場所を聞く。

やっと家を白状した。
彼を玄関先に置いて店に戻る。
Mえが掃除をしているではないか。

やはり日本酒は毒だ。
私も二杯しか飲んでないのに今朝はこんな状態だ。






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頭痛い