日曜の朝、見守りカメラの履歴を見たら、母は深夜2時ごろに起きたようだ。
これは案外よく寝た方だ。
寝かしつけるのが8時だから6時間も寝たことになる。
年を取ると長く寝る力がなくなってくることは身をもって感じているが、
母は1時間2時間で起きてくることも珍しくない。
母は、起きたらまず食事をする。
私たちが前日帰る前に、食卓におかずを用意しておくからだ。
それを見てごはんをよそって食べている。
見守りカメラの履歴を細かく見たちづるが私に教えてくれた。
「ごはん、茶わんに4杯食べた」
もちろん一気に食べたわけではない。
食べては忘れ、食べては忘れしているのだろう。
デイサービスで体重増加で驚かれたのもそれが原因かもしれない。
いつもの時間に実家に行ったら、母はこたつでシャウエッセンを生でかじっていた。
おやつなのだそうだ。
こたつには茶碗も置いてあった。
食卓を見ると用意してあったおかずはきれいになくなっていた。
その器とは別に茶碗が二つ、普段私とちづるが使っているやつだ。
ひとつにはごはんがお茶漬けのように水分に浸っていて、ナスが乗っていた。
もう一つの茶碗には、水が入っていて赤い油が浮いている。
いったい何がどうなっているのだ。
ハッと気づいたのは、炊飯器が炊飯状態になっていることだ。
残り時間の表示から、30分ぐらい加熱されていたことがわかる。
ふたを開けてみた。
中にはごはんはなくて、冷凍の麻婆ナスがパックのまま入っていた。
お茶漬けの上に乗っていたナスと、茶わんの水の赤い油はこれだ。
この後昼食で母は、うどんにいなりずしを沈めて食べるのだった。

↑4-1で食べたのは3杯だけどクリックしてね。
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