このブログで最もよく使われる単語である『仮眠』なのだが、
最近この『仮眠』がやりにくくなってきたような気がする。
理由は、二つある。
上半身の理由と下半身の理由だ。
まず上半身の理由は手の位置だ。
床にのさばらせても、お腹に乗せても、どうにも不安定でよくない。
パジャマやパンツのゴムにちょっと突っこんでおくとやや落ち着くのだが、
長い時間その姿勢でいるとどうしてもしんどくなってくる。
暑いということもあるのだろう、すぐにバンザイがしたくなる。
私がリビングで仮眠するときは、半分に折った座布団を枕にしている。
この高さがあるからバンザイをすると胸を張った状態になり、
バンザイをした手は左右に広がっていこうとする。
それを阻止するために指を組み合わせて手をつないでおく。
ちょうど大きな丸を作っている格好だ。
下半身の問題はかかとだ。
リビングの寝床は板の間にイグサ風の敷物だけなので硬い。
普通に仰向けに寝ているとかかとが痛くなってくる。
足を支えている二カ所のうち、お尻太もも部は接地面が広く柔らかいのだが、
かかとは点で支えているのですぐにしんどくなってくるのだ。
膝を曲げてあぐらっぽくすると楽なのだが、体が硬いのかその姿勢になると腰が痛い。
仕方なく足首のところをクロスさせることになる。
一方のアキレス腱をもう一方の足首に乗せる格好だ。
もちろん上になっている方のかかとは楽だが、反対側の負担は倍になる。
なのでしょっちゅう上下を入れ替える。
さて、宇宙人がUFOで地球人を観察に来ているとしよう。
もちろん科学が発達しているから、すべての物質を透視する光線を使うだろう。
するとある日、手で大きな丸を作り足首を入れ替えている男を発見するだろう。
宇宙人たちはすぐに今までに収得した地球人のデータと照合するだろう。
で、彼らは疑問を持つ。
「こんなところであおむけになって『白鳥の湖』を踊っている男がいる」
なぜそういう事態になっているのか、彼らには理解できないだろう。
だとしたら直接訊きただすために、誘拐されてしまうかもしれない。
そう考えたら、おちおち仮眠もしてられないではないか。

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