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ヒーローに不向きな名前

土曜だったか日曜だったか、実家からの帰り道、ちづると話していて、
子供のころの学校の図書室の話題になった。
それがきっかけで私の読書歴の超初期のころのことを思い出した。
ひょっとしたら初めて小説と接した時の体験かもしれない。

アレはたぶん小学校の3年生ごろだったと思う。
私の通う小学校は山の上にあり、その坂道を降りたところに図書館があった。
小学校に入学したころは木造の古い建物だったが、それが新築された後だからそのぐらいの年代のはずだ。

新しい図書館に、海外のSFシリーズがあった。
確か30巻近くあったと思う。
白い棚の下から二段目に並んでいたことまで覚えている。
おそらく『ちていたんけん』や『たいむましん』もあったのだと思う。
はっきりあったと覚えているのは『しんかいのかいぶつ』ぐらいだ。


実はもう一つ、もっとはっきり覚えているタイトルがあるのだが、それは読んでいない。
巻数の順番に読まずに興味あるタイトルから読んでいったので、最後に興味のないのが残った。
それでも読まなかったのは3~4冊だと思う。
その中で読もうかやめようか迷いに迷ったのが『たたかうフューチャーメン』だった。
迷い過ぎてタイトルを覚えてしまい、それが今まで記憶に残っているのだ。

どうして読まなかったのか。
それはもちろん『フューチャーメン』がなんだかわからなかったのだ。
大人になった今ならこれが『未来マンたち』という意味だということは分かる。
しかし、小学校低学年の子供がそんなことを知っているはずがない。

小学校低学年の男子なら『なんとかマン』は大好きだ。
ただ、それが複数になると『メン』になるなんて誰が想像できようか。
その理屈でいったらゴレンジャーなんか『カラフルメン』ではないか。
それよりも、トータルで『チャーシューメン』に似すぎている。
外食といえばカレーと寿司しか知らない世代だが、『フューチャーメン』からは食べ物感が出過ぎている。

そもそも、カッコいいヒーローにはいかにも弱そうな『ふゅ』や子供がふざけたような『チャー』はつかない。
なんというか、英語という言語が、小学校低学年男子に向いていないのだ。
彼らにとって『たたかうフューチャーメン』というタイトルは、
見ず知らずのふやふやしたおいしそうなものがたたかうらしい、ということしか想像させない。

と、子供だからという感じで書いてきたが、今見ても情報量の少ないタイトルではないか。
逆にどんなストーリーなのか気になってきたが、もうその図書館はない。





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ふたり
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[ 2023/04/04 06:15 ] 懐かしの話題 | TB(0) | CM(5)

昔便利だったグッズ

先日、母がどこかに収納してしまったラップは、無事、冷蔵庫から発見された。
使用頻度の高いところなのだからもっと早く見つかってもよかったのだが、
こちらも「どうせ消耗品」って気があるから、熱心でなかったのかもしれない。
なのに、探しついでに「この引き出しは何が入っとるんやろ」などと考え、
余計なところを覗いたりしていた。

で、レトロなものが発見された。

レトロ


今でいう『ピーラー』だ。
その和名が『皮むき』ではなく『皮引き』というのが味わい深い。
裏側のボール紙には丸い穴が開いていたので、何かのボトルに掛けてあったのだろう。
「何か」というのは『ワンダフル』だ。
聞き覚えはあるが、洗剤だか何だかは忘れてしまった。
ともかくそれのおまけということだ。

ひょっとしたら、メルカリかなんかでレトロマニアの人に売れるかもしれない。
と思ったのは、包装をバリバリ剥いで捨ててしまった後だ。
なにしろ実家の『皮引き』はもう錆びていて食品に使いたくない感じになっていた。
なので「新しい皮引き」としてキッチンの引き出しに入れてしまった。


さて、写真の右側にあるのは、見ての通り『栓抜き』だ。
ちょっと珍しいのはガラケーのように二つ折りになっていることだ。
これを開くと、キャンピングツールのように他の機能が備わっている。
めんどくさかったので写真は撮らなかった。

まずピラピラしたサメの背びれみたいなものがついている。
これは缶切りだ。
蝶番で接続されているピラピラを起こして、くぼみを缶の縁にひっかけるのだ。
ちょっと不安定で怖い。

その横には、タカのくちばしみたいな形の突起がある。
今でいうなら、使い終わったスプレー缶に穴をあけるためのような道具だ。
が、私にはわかった。
これはジュースを飲むときに使う機能だ。

今の缶ジュースといえば、プルトップは一体型になっているが、
その前はちぎり取れるタイプの物だった。
それよりもさらに昔、私がまだ幼いころにはプルトップのない缶ジュースがあった。
上も底ものっぺりと何も開封する機能のないただの密閉された缶だ。
私の薄い記憶では、オレンジと梅味のジュースがあったはずだ。

それには爪楊枝ぐらいの長さの、先端がタカのくちばしみたいになったものが付いてて、
テコの原理で穴をあけて飲むのだ。
穴は二つ開けないと空気が入って来なくて飲みにくい。
穴をあける前にこのツールを落としてしまったらもう飲めないのだ。


それだろう、このタカのくちばしは!
と私が勝手に思ったのだが、スプレー缶用かもしれない。





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穴あけ
[ 2022/11/23 07:11 ] 懐かしの話題 | TB(0) | CM(5)

先週の昭和

一週間の始まりが日曜だとしたら今週の日曜日、
月曜日が始まりだとしたら先週の日曜日、
わかりやすく言うと六日前の日曜日のお昼、私は古い食堂にいた。
注文したカレーうどんが来るのを待つ間、スマホでニュースを見ていた。

言葉があふれかえっている中、私たちの世代の男子が敏感に反応する単語を見つけた。
『仮面ライダー』だ。
記事を読んでみる。
なにっ、これは記事ではなく情報ではないか。
本日夕方4時から、仮面ライダー第一話が丸ごとNHKで放送されるだと。

私はこの情報をさっそくちづるに伝えた。
カレーうどんを食べたら、食品の買い物をして帰宅する予定だ。
なんとしても4時までには帰らなければならない。
焦ったからだろうか、家に着いたのは3時にもなっていなかった。

だが、これが正解。
ネットニュースでは『仮面ライダー』第一話が放送されることしか紹介されてなかったが、
新聞を見てみたら、3時から『仮面ライダーヒストリー』なんて番組がやっている。
これでは1時間半、NHKにくぎ付けだ。


『ヒストリー』では歴代の全仮面ライダーを振り返る。
私が知っているのは前半のほんの一部だけだったが、その後の仮面ライダーも興味深い。
CGやらイケメンやらに頼った軟弱なヒーローものになり下がったと思っていたが、
ドラマ面ですごく面白くなっていたようだ。
また、初めの方は悪の秘密組織が敵だったのだが、後半はもっとシビアな内容だったらしい。

そしていよいよ仮面ライダー第一話『怪奇クモ男』
なんて嫌なタイトルだ。
子供の時に見たかどうかは記憶にないが、オープニング曲は懐かしい。
コマーシャル前後のアイキャッチも懐かしい。
なんとNHKさん、ご丁寧に第二話の予告編まで見せてくれた。
ああ、コウモリ男も見たい。


そして仮面ライダーは終わった。
放心状態でそのまま画面を見続けていると、過去の朝ドラの再放送が予告されていた。
山口智子さんが出演していたやつらしい。
その宣伝が終わって、次の番組が始まってしまった。
なんと、ここから1時間半『キャンディーズ』だ。

昔のNHKなら考えられない『夜のヒットスタジオ』や『8時だよ全員集合』の映像。
なんと『見ごろ食べごろ笑いごろ』のコントまで見せてくれた。
そしてコンサートでの突然の解散発表、最後は解散コンサートの映像だ。
曲を途中で切らずに最後まで見せてくれるのもありがたい。

おかげでこの日は『笑点』を観ることができなかった。
どっちが昭和や、って話やけど。






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踊り
[ 2021/10/16 06:44 ] 懐かしの話題 | TB(0) | CM(2)

カタカナグッズに気をつけろ

母は背が低い。
もちろん脚立にも昇れない。
だとしたら、キッチンの上のあの収納にはなにが入っているのだろう。
チョイと試しに開けてみた。

ほとんどが食器だ。
どうやら引き出物が多いようだ。
他にも昔の水筒や、以前おせち料理に使っていた重箱なんかが入っていた。

その中に珍しいカタカナ表記のものがあった。
『エッグスチーマー』だ。
私のささやかな英語力でも、ゆで卵を作る機械ではないかと想像できる。

箱を見るととても古いが、電子レンジ用と印刷されている。
私は最近十時と三時にタンパク質を摂ることにしているのでよくゆで卵を作る。
こいつがあればとても楽になるのではないか。
よし、もらって行こう。

1

開封してみた。
しかしこれはちょっと…

2

確かに玉子用みたいだが、これは金属ではないか?
どうもアルミのような気がする。

3

ひょっとするとやっぱり火にかけるタイプなのか?

4

いや、下部は樹脂っぽい。
これを火にかけていいはずない。

だとしてこんなもの電子レンジに掛けて問題ないのか?
実家の電子レンジは40年ぐらい昔の古いもので、ワットの表示はなく、
『スピード』と『ゆっくり』のボタンがある。
昔の電子レンジは金属もイケたのか?

試しにウチの電子レンジに掛けてみようかと思ったが、ちづるに大反対されている。
結局、ジャマなものが家に増えただけではないか。
では、あの収納にあったもう一つのカタカナ商品、
『アイススライサー』を持ってくるのはやめておこう。






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挨拶
[ 2021/02/15 06:54 ] 懐かしの話題 | TB(0) | CM(2)

スマートフォンにできないこと

冷蔵庫の中がいっぱいだ。

ま、ビール。
涼しくなって飲む量の減った麦茶。
涼しくなって使用量の減った麺つゆ。
焼酎を割るための炭酸、シリアルを食べるための牛乳、薄口しょうゆと減塩しょうゆ。
なにかを減らしたい。

とてもジャマで、いつでも処分できるものがあった。
父の葬儀の時のかご盛りに入っていたみかんの缶詰だ。
これはいつでも食べようと思ったら食べられる。
むしろ、今食べておかないと、これ以上涼しくなると麦茶や麺つゆのように居座る可能性がある。
ちづるに「食うか」と訊いたら「食う」と言う返事だった。

こういうものは自分で買うことがないから珍しい。
かなり大きなタイプだから、これを二人で食べるなんて、子供の頃なら夢のような話だ。
せっかくなので、ガラスの器を出してきた。


が、無い。
ひっくり返して見てみたが無い。
ぱっかん、とふたを開けるための取っ手が無いのだ。
なんとこいつ、缶切りが必要なタイプだ。
缶切り……どこかにあっただろうか。

引き出しを見てみる。
ピーラーなどを入れておくところにはない。
そうだ、昔あったやつは私が会社に持って行ったのだった。
非常持ち出し袋に入っているはずだ。

缶きりといえば、栓抜きと並んで便利グッズに付いてはいるが使わない機能の両巨頭だ。
キッチンバサミに付いていないか。
ウチの引き出しには二つのキッチンバサミがあるが、どちらにも付いていなかった。

食器棚の引き出しを見てみる。
おっ、なんかそれらしいものがあるぞ。
ワインの栓抜きだった。
栓抜きは両巨頭の片割れなのだが、ワインの世界ではまだ生き延びている。


こうなると、私の部屋のアウトドアグッズを探すしかない。
めったに使わないから奥まったところにしまい込んである。
缶きりと栓抜き付きのナイフフォークが出てきた。
買った時は「こいつは便利」と思ったものだが、今見るととても缶が切れるとは思えない。
スプーンとフォークとナイフがいっぱい出てくるけど缶切りがない。

あった。
クーラーボックスのフタ部の収納に入っていたピクニックセットに含まれていた。
なんとほぼ缶切り専用だ。
こうして私たちは無事にみかんの缶詰を食べることができ、それをここに記録した。
さて、次にこれを使用するまでどれだけの歳月が流れていくことだろう。






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逃げるしかない
[ 2020/10/11 07:01 ] 懐かしの話題 | TB(0) | CM(4)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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