日曜日に日本を縦断した台風24号は、またもや我が地区に停電をもたらした。
9時過ぎに突然すべての電気が遮断され、当たりが真っ暗になる。
それでも先日予行練習をしてあるのであわてることはない。
準備してあった懐中電灯を出し、冷房もいらない気温になっていたので寝てしまった。
話によると深夜1時ごろには復旧したようだ。
それにしても停電するたびに人間の知恵というものを実感させられる。
現代日本の文明は、貧乏なわが家にも便利で楽な生活を提供してくれているのだ。
それをただのほほんと享受しているだけではいけない。
なので私は、停電の時に感じる人間の知恵を三つに分類した。
まずその1は、失ってわかる知恵だ。
例えばテレビが観られなくなっただけでどれだけの不便があることか。
ラジオで聞く台風情報のまどろっこしいこと。
映像が無いから状況は想像するしかないし、
警報、避難所、交通情報などは一から十まで聞かないと自分の必要なものがわからない。
娯楽にも電気は必要になっている。
テレビが観られないから録画してある落語でも…あー見られないんだった。
じゃあ仕方ないからせめてCDを…あー聴けないんだった。
だったら今のうちにブログのコメントに返事を…あーこれもできんのか。
電気が無いとこうして「えーい寝てまえ」になるのだ。
2番目に感じるのは「停電なのに」という知恵だ。
テレビもネットも冷蔵庫も冷暖房も照明さえ使えない停電なのに、
水道は出る、ガスで料理はできる、トイレは流せる。
電気無しでこんなことができるのも人間の知恵によるものだ。
なんとありがたいことか。
そして充電や手回し発電で使える機器のありがたさ。
ラジオや懐中電灯はウイウイとハンドルを回せば半永久的に使える。
アタッチメントさえ合えばスマホに充電することもできるのだ。
今回の停電でも、髭剃りとバリカンは使うことができた。
停電で早寝をする羽目になったのに、電動歯ブラシで歯を磨いた。
そして3番目は、誰にでもできる雑学的知恵だ。
例えば電池が弱ってきた時、機械にはめたままグリグリ回すとちょっとよみがえる。
そういう知恵がたくさんあるはずなのだが、例として思い出すことができない。
だから私があみだした技をお教えしよう。
懐中電灯を用意しているとき、いいものがあることを思い出した。
外作業用の電池式ランタンだ。
一方向性の電灯としても、広範囲を照らす照明としても使うことができ、照度も高い。
これを下駄箱から出してきた。
するとなんだか全体がネバネバしている。
どうやら周りのゴムが劣化しているようで、このネバネバが手にも付く。
食器用洗剤で洗っても落ちない。
ここで私のメモ作りの知恵が活用されることになった。
メモののり部の乾きが悪い時は、シッカロール、通称天花粉をすり込むのだ。
さっそくチラシを下に敷いて、ランタンにシッカロールをまぶす。
軽くすり込んだら、ほうら、あっという間にスベスベだ。
私にも知恵を使うことができるのだ。
で、停電が終わった後見た、白まだらのランタンよ。

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それから、振って充電する懐中電灯は夜道を歩くのには向くけど作業する際の電灯には不向きというのがわかりました。